初出場ポルトガル、ベトナムを2発撃破で歴史的W杯初勝利! GS突破懸けて運命のアメリカ戦へ【2023女子W杯】

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27日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)グループE第2節のポルトガル女子代表vsベトナム女子代表がワイカト・スタジアム(ハミルトン)で行われ、ポルトガルが2-0で勝利を収めた。

ともにW杯初出場の両チームは、ポルトガルが第1節でオランダ女子代表に0-1と敗れ、ベトナムも優勝候補筆頭のアメリカ女子代表に0-3と完敗。第2節は他会場のアメリカvsオランダが1-1に終わり、この試合で敗れた方はグループステージ敗退が決まるという状況だ。

互いにW杯初得点・初勝利を目指すなか、立ち上がりは初戦でシュート「0」に終わったベトナムが前線から積極果敢なプレスをかけていく。すると2分、MFグエン・ティ・ビック・トゥイがボックス左角からのFKを直接狙い、W杯初シュートを記録した。

ポルトガルもすぐに反撃。4分、スルーパスに抜け出したFWジェシカ・シウバがベトナムGKチャン・ティ・キム・タンとの一対一から右足を振るも枠外に。5分にはMFキカ・ナザレスがゴール正面からのシュートをクロスバーの上へ外す。

それでも、ポルトガルは7分に先制。最終ラインの背後へ飛び出したDFルシア・アウベスのグラウンダークロスに右足ダイレクトで合わせたのはFWテルマ・エンカルナソン。記念すべきW杯初得点は21歳のストライカーによってもたらされた。

さらに21分には追加点。ボックス手前でエンカルナソンのスルーパスを受けたナザレスがワントラップから右足シュートをゴール左隅へと流し込んだ。

一方のベトナムは試合開始直後こそゴールを予感させたが、最初のシュートを浴びて以降は劣勢に。フィジカル・スピードで圧倒され続け、自陣の至る所で何度もドリブル突破を許すなど、なかなか反撃の糸口を見出せない。

それでも、ようやく42分にセットプレーの二次攻撃から、直後にはロングカウンターからフィニッシュまで持ち込む。45分にも連続攻撃からセカンドボールを拾い続けてセットプレーを獲得し、ゴールには繋がらずも、光明を見出して前半を終えた。

ところが、後半は2点リードで余裕を持ったポルトガルが落ち着いたゲーム運びを見せ、ベトナムに付け入る隙を与えない。ポルトガルはW杯初出場とはいえ、FIFAランキングは今大会初出場チームの中で最も高い21位。欧州予選で培った逞しさが光る。

ポルトガルは前半にも増して決定機を作るが、勝利を決定的とする3点目はなかなか奪えず。それでもフランシスコ・ネト監督はスコアラーのエンカルナソンとナザレスを下げるなど、グループ最終節のアメリカ戦を見据えた采配をとる。

結局、2-0でゲームを締めくくったポルトガルがベトナムを撃破し、記念すべきW杯初勝利を手中に。グループステージ突破に望みを繋ぎ、最終節のアメリカ戦へと向かう。

一方で、2連敗のベトナムはグループステージ敗退が決定。最終節では初勝利や初得点を懸け、オランダと対戦する。

グループEは第2節を終え、首位に勝ち点「4」のアメリカ、2位に同勝ち点でオランダ、3位に「3」のポルトガル、4位に「0」のベトナムとなっている。

ポルトガル女子代表 2-0 ベトナム女子代表

【ポルトガル】

テルマ・エンカルナソン(前7)

キカ・ナザレス(前21)