内蔵グラフィックスの進化によって単体でも強力なゲーミング性能を実現でき、にわかに脚光を浴びるようになったハンドヘルド型ゲーミングPC。大手ゲーミングデバイスメーカーとして先陣を切る形でASUSがついに「ROG Ally(アールオージー・エイライ)」を投入しました。世界中で大きな注目を集める本製品、日本でもやっとメディア関係者向けにお披露目。実機を眺めてきたので、写真多めでご紹介しようと思います。

「ASUS ROG Ally」がついに日本国内お披露目! 『原神』だらけの展示会を眺めてきた

まずROG Allyについてかんたんに説明すると、本体両サイドにコントローラーを搭載する小型ゲーミングPCです。先行している他社製品よりも高解像度でリフレッシュレートの高いディスプレイ(1,920×1,080ドット、120Hz)を搭載しており、さらに高性能なプロセッサ(Ryzen Z1シリーズ)を搭載している点が最大の特徴。Ryzen Z1シリーズはZen 4/RDNA 3ベースの強力なCPU/GPUを内蔵し、いよいよAAAタイトルの快適なプレイングにも対応するとか。

OSに一般的なWindows 11を採用しているため、プラットフォームにおける制限もほぼありません。SteamだけでなくEpic GamesやEA Playでもなんでもプレイできるほか、Xbox Game Pass対応ゲームも幅広く遊べます。

















会場にはこれまで見たことがないほどたくさんのデモ機が並んでおり、大人数が詰めかける会場でも問題なくみんなで快適に試すことができました。こういう場では何らかのゲームタイトルが起動していることが多いのですが、今回は特に『原神』が多かった点に印象的。寝転がってプレイしたくてもスマートフォン以外ではなかなか難しい同タイトルですが、ROG Allyなら快適に遊べるという訴求点でしょうか。会場には“モンド”のBGMが朗々と響き、自由の風が吹いていました。

原神が起動しているデモ機。無料ゲームなのでたしかにデモ向きかもしれません

両サイドにこだわりの操作部を搭載しています。ボタンの英字フォントがASUS独自で芸が細かいです

左側。手の当たり方が素晴らしかったです

トリガーボタンはカーボン調。押し込みが深くて本格的です

上部の様子。USB Type-C端子の横に「XG Mobile」専用端子を搭載しており、PCIe接続で外部GPUを接続して大幅な性能強化も行えます

これがその「XG Mobile」を接続している様子。右側のボックスにモバイル向けディスクリートグラフィックスを搭載しており、ハイエンドゲーミングノートPCとして活用可能

映像出力のほかに有線LANやUSB端子も増設でき、使い勝手自体もかなり向上します

インストールされている独自ユーティリティ「Armory Crate」でのオーバーレイの様子。便利そう

グリップの快適性を追求するべく作られたモックアップ

中身をスライスした展示も。軽量化に向けて必死の努力が行われています

スピーカーユニットはかなり大口径。単体でなかなかリッチなサウンドでした

やはり『原神』を快適に遊べるかどうかが個人的にとても重要な気がします。Windows搭載製品の特権なので