シャープは4月6日、パソコン操作ログの収集や未承認の外部記録メディアの利用を制限することで情報漏洩を抑止するソリューション「情報漏洩対策アプライアンス」を発表した。5月下旬より法人向けに発売する。価格はオープン。

「情報漏洩対策アプライアンス」は、DynabookのデスクトップPC「dynaDesk DT200/IoT」にプリインストールして提供

「情報漏洩対策アプライアンス」は、企業が導入するパソコンのメールの送受信やWebアクセス、ファイルのコピー・削除、プリントアウトなどの操作ログを収集する一方、USBメモリや外付けハードディスクドライブなど、未承認の外部記録メディアの利用を制限し、情報漏洩を抑止する。

未承認の外部記録メディアが接続された場合は、警告を表示してログを記録するのに加え、設定した件数以上の宛先に対するメール送信を行う際は、送信前に確認を促すメッセージを表示させることが可能。

これらにより、従業員による不正な情報持ち出しやメール誤送信などの人為的ミスによる情報漏洩を抑止するほか、万が一、情報漏洩が発生した際のすばやい原因特定にも効果を発揮するとしている。

同ソリューションは、中小規模事業者の情報漏洩対策に特化したインターコムのソフトウェア「MaLion for SHARP」を採用し、DynabookのデスクトップPC「dynaDesk DT200/IoT」にプリインストールして提供する。ソフトウェアとハードウェアをパッケージにして、初期設定した上で設置するため、専任のIT管理者のいない中小企業や小規模オフィスにおいても容易に導入できる。

「dynaDesk DT200/IoT」のスペック

「MaLion for SHARP」の機能

さらに、シャープが提供するUTM(Unified Threat Management・統合脅威管理)やセキュリティスイッチなどと組み合わせて導入することで、外部からのサイバー攻撃対策に加え、内部的な要因による情報漏洩への対策も可能になるということだ。