「赤い惑星、火星へ!」無人探査機半世紀の歩み

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2022年9月、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機「インサイト」が、火星に衝突する隕石の衝突音と振動を捉えたことが発表され話題になりました。火星といえば、映画などで宇宙人の存在を匂わせる描写がよく見られますよね。勿論、火星での探査も続々と行われています。
『図解でわかる 14歳からの宇宙活動計画』(インフォビジュアル研究所・著)では、宇宙の秘密や宇宙開発の今、そして未来のプロジェクトまでをカラー図版満載で紹介!
ここでは、その一部を特別に公開します。
今回は、火星探査の歴史について見てみましょう。

『図解でわかる 14歳からの宇宙活動計画』(インフォビジュアル研究所)

無人探査機が火星に次々着陸

人類にとって火星は、いつの時代も特別な星でした。地球の隣を周回する赤い惑星は、肉眼でも見え、私たちの宇宙への憧れと想像力をかき立ててきました。そのため、異星人といえば火星人と同義語だった時代が長く続いたのです。

しかし、その星が、実は不毛の大地で、火星人どころか生物は存在しない、そう人々が知らされたのは50年以上前、火星探査機「マリナー4号」が撮影した1枚の写真からでした。以来、人類は2021年までに、成功・失敗合わせて約40機の無人探査機を火星に送りこんでいます。そのうちの主なものを示したのが下のイラストです。

1976年にNASAの「バイキング1号」が初めて火星に着陸して以降、「オポチュニティ」「キュリオシティ」「インサイト」と自力走行の探査ローバーが火星の様々な地点で、かつての水の痕跡や有機物を発見するなど、画期的な探査活動を続けてきました。

そしていま、いよいよ火星へ、有人探査宇宙船が飛び立つ時が訪れようとしています。かつて人々が火星に向けていた想像力が再び花開こうとしています。

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本書では、現在分かっている宇宙についての情報や、宇宙開発の歴史や発展、予想も含めた今後の展開についてわかりやすく解説しています。『図解でわかる 14歳からの宇宙活動計画』(インフォビジュアル研究所)は全国書店・通販サイトや電子書店で発売中です。図版が多くわかりやすいと好評の書籍シリーズ「図解でわかる〜」は、ごみ問題、水資源、気候変動などの環境課題、地政学、資本主義、民主主義、食料問題、LGBTQ+などなど、今だから学び直しておきたいワンテーマを1冊に凝縮して3〜4カ月毎に刊行されています。

Credit:
インフォビジュアル研究所