(株)TK・ハウジングセンター(TDB企業コード:240496451、資本金1000万円、栃木県宇都宮市東簗瀬1-5-10、代表八代勉氏)は、11月1日に宇都宮地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は蓬田勝美弁護士(栃木県宇都宮市小幡2-2-11、蓬田勝美法律事務所、電話028-621-6651)。破産管財人は川上淳弁護士(栃木県宇都宮市西原1-5-18、とちぎ市民法律事務所、電話028-636-6103)。

 当社は、2005年(平成17年)12月設立の木造建築工事業者。「ぞうさんのおうち」の名称で1棟780万円から建てられるローコスト住宅を提供していた。一般顧客からの元請工事が大半である一方、不動産仲介部門も併営し、アパート、マンション、戸建住宅の売買物件も仲介していた。栃木県および茨城県が商圏で、筑西市にも拠点を有し、最盛期の2016年10月期には年売上高約5億5500万円を計上していた。

 しかし、施工に関しては外注依存度が極めて高く工事原価は高まる一方で、販売価格を抑えていたことから、利幅の妙味は薄かった。そのようななか、2017年に創業者である社長が死去したことで、過去の不正経理が発覚、損金処理を行ったことで大幅な債務超過に陥った。新型コロナウイルス感染拡大以降は、年商規模3億円台と販売も低調を余儀なくされ、連続赤字となり資金難が表面化していった。10月31日には事業存続は困難と判断、今回の措置となった。

 申請時の負債は、債権者約130名に対し約4億2600万円。