森咲智美 撮影/田中健児

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Instagramのフォロワー数が494万を誇り、SNSを中心にバズっている脱衣グラビア「#これがこう」の生みの親でもあるグラビアアイドル・森咲智美。今回、そんな彼女がいかにしてInstagramのフォロワーを増やしたのか、そして「#これがこう」の誕生秘話を聞いた。
(前中後編の中編)

【写真】グラビア界の最前線を走る森咲智美 撮り下ろしカット【10点】

──グラビアアイドルとしての森咲さんは、SNSを上手に利用してブレイクした印象があります。投稿に際して、どのようなことを肝に銘じていましたか?



森咲

 フォロワー数が伸びると、「みんなの期待に応えなくちゃいけない」というプレッシャーも出てきたんですよ。「こんな写真じゃ喜んでくれないかな?」とか。一時はそれが苦しかった。今は1周して「自分の好きなことを発信すればいいんだ」と割り切って考えられるようになりましたけど。それよりも今はSNSの表現規制が厳しくなっているから、そことの戦いの方が大変ですね。

──「不適切な内容が含まれる」認定を受けすぎて、「不適切女子」と名乗っているのだとか。



森咲

 インスタ、Twitter、YouTube、TikTok……総じて今は厳しくなっていますから。これはもう時代の流れで、抵抗する手段はないのかもしれない。私だけじゃなく、他のグラビアの子たちもみんな苦しんでいるところなんです。TikTokは水着であるっていう時点で動画が消されちゃうし、Twitterなんて今は何を上げても「センシティブな内容が含まれているツイートなので表示できません」となりますから。私はYouTubeだって内容がセクシーすぎるということで、最近まで収益BANを喰らっていましたし。

──SNSでの露出は森咲さんにとっては生命線なのでは?



森咲

 インスタなんて何度も画像を消されているし、「次やったらアカウント自体を凍結しますよ」って警告されている状況なんです(笑)。でも、やっぱりファンの方の期待に応えていきたいという気持ちはあるじゃないですか。こうなってくると、もはや露出度を上げたものはファンクラブとかファンサロンの限られてた人たちに向けて発信するしかないのかなと思うんですよね。こっちは出し惜しみするつもりなんて一切ないんですけど。ギリギリの戦いを余儀なくされているというか……。

──世の中には可愛いグラビアアイドルが大勢いますし、スタイルの良さという面でも目を見張る新人が次々と現れています。そんな中で、なぜ森咲さんは494万フォロワーを獲得できたのか? ご自身ではどう分析されます?



森咲

 地道に1日1投稿を続けたこと。それから「#これはこう」が受け入れられたこと。理由があるとしたら、この2つだと思います。

──知らない人に向けて、「#これがこう」とは何か、説明を願えますか?



森咲

 1枚目に普通の恰好をしている写真、2枚目にセクシーな写真を並べて載せるんです。見ている方からすると、そのギャップに驚かされるわけですね。これが、ありそうでなかったみたいなんですよ。最初はハッシュタグもつけない状態で「これがこう」とだけ書いて、ギャップがある2枚の写真を上げたら36,000「いいね」くらい行ったんですよ。今も私のTwitterトップに固定しているやつなんですけど。ちょうどバズることに飢えていた時期だったから、「これだ!」と思って、すぐシリーズ化しました。

──いわば偶然の産物だったわけですね。



森咲

 「#これがこう」がここまで広がったのは、グラビアに限らず一般の方でも使いやすいからだと思うんです。たとえば「料理を作る前の具材」と「きちんと盛り付けされた状態」みたいな感じで、別にセクシー路線じゃなくても応用可能なんですよね。私、自分がグラビアを始めたときに倉持由香さんが「#グラドル自画撮り部」という事務所の枠を超えたハッシュタグ運動をやっていて、それにだいぶ助けられたんですよ。

──倉持さんは業界のトップランナーでしたからね。



森咲

 だから私も、このハッシュタグでグラビアアイドルの子たちが投稿するきっかけになれたらいいなという考えはありまして。これでグラビア業界全体が盛り上がればいいなって。それで今は「#これはこう」きっかけでグラビアに詳しいわけでもない同姓の方からも応援してくれることも増えたんですね。そうなると「スタイル維持どうしているんですか?」とか「ファッションのポイントを教えてください」とか、要するにセクシー的な要素以外も自然と求められるようになってきたんです。女性が読むようなファッション誌からも声がかかるようになりましたし。やっぱりうれしいですよ、同性から応援されることは。それに加えて最近は海外の方からも声が届くようになりましたし。

──国としては、どこのファンからの反応が大きいんですか?



森咲

 インドネシア、台湾、中国……ほかにもアジア圏からのリアクションはすごく多いですね。SNSのコメント欄を見ていただければわかると思うんですけど、今は半分くらいが日本国外からの書き込みになっているんです。だからハッシュタグでも中国語で「フォローしてね」と書いたり、英語で「#sexybody」と打ったりしています。やっぱり私も480万フォロワーで満足する気はないというか、ここからもっともっと上を目指していきたいので。そうなると海外の方にアピールすることは必須だと思うんですよね。

【後編はこちら】インスタ女王・森咲智美がメンズエステを開業した理由「私も自分に自信が持てない人間だった」

▽森咲智美
脱衣グラビア「#これがこう」の生みの親であり、Instagramのフォロワー数が494万人を超える。今年、3月には銀座にてメンズ美容エステサロン『CLASS GINZA』をオープンするなど、さらなる活躍が期待されている。
Instagram:morisakitomomi
Twitter:@p_tomo0812