奇策で開幕3連敗の新庄采配に 球界重鎮の声は批判より心配?

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 予想外すぎる奇策を次々と繰り出した末、開幕3連敗スタートの日本ハム新庄剛志監督(50)。「開幕3連戦は遊びます」発言が物議を醸したが、結果はソフトバンクに力負けした格好だ。賛否両論のBIGBOSS改革に、球界の重鎮たちからは心配する声があがっている。

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 昨年までレギュラーを務めたTBS情報番組「サンデーモーニング」に27日、ゲスト出演した張本勲氏(81)は「スポーツは団体競技でも、勝っていかなきゃ。小学校のかけっこじゃないんだよ。1番から6番まで同じところに立たせたら、競争心がなくなるから、勝つように采配していただきたい」。おなじみフレーズの「喝(かつ)」は出なかったが、連敗スタートの船出に注文をつけた。

 西武、オリックスで監督を務めた伊原春樹氏(73)は、細かな継投や登録野手全員を先発出場させる采配に「こんな試合をやっていたらシーズン持たないなと心配になった。見ている周囲は面白かったかもしれないが、ついていく選手が大変。負けがこんだとき、選手がついてきてくれるかどうか」と印象を語った。

 SNSで炎上した「遊びます」発言に、元巨人投手の西本聖氏(65)は「野球というスポーツは確かに『遊び』だが、私は現役時代に『遊び』だと思ってプレーしたことは一度もない。この世界で飯を食っていくためにどうすればいいのかをいつも考え、厳しい練習をこなしてきた。プロとはそういうもの。『プロ野球界をぶち壊す』と言っているが、壊した後にどういう野球界を作ろうとしているのかが見えてこない」と指摘した。


 開幕戦の初回、先頭打者の今川がカウント3-0から打って中飛となったことに、打者の積極性、意識改革を評価する声もあがるなか、広島元監督の達川光男氏は「好球必打と言いながらも立ち上がり荒れている千賀ですよ。こんな野球してたら絶対勝てない。物事にはセオリーがある」。立ち上がりが不安な投手を助けたことに異議を唱えた。

 球界OBからの辛口エールなど、BIGBOSSにとっては想定内だろう。「遊びます」の宣言通り?開幕3連敗を喫した福岡を後にし、「真剣勝負は札幌から」と話していた本拠地で巻き返しを図る。