小倉美咲さんの母とも子さんは、情報を求めてスマートフォンからSNSで発信を続けている=2020年9月8日、千葉県成田市、玉木祥子撮影

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 山梨県道志村のキャンプ場で昨年9月、小学1年だった千葉県成田市の小倉美咲さんが行方不明になってから21日で1年になる。

 新型コロナ禍で外出が難しい状況のなか、母とも子さん(37)はSNSを使って情報提供を呼びかける。再び娘を抱きしめられる日が来ることを信じて。

 美咲さんは家族、友人らと一緒だった。友達がいる場所に向かうと言って、みんながいた広場から走っていったまま、その後の足取りが分からない。4月から小学2年になり、5月には8歳になった。とも子さんは「あのとき、一緒に行っていれば」と悔やむ。

 当初は山梨県内や成田市内で、写真や特徴を記したチラシを配った。新型コロナの感染が広がってからは難しくなり、ツイッター、インスタグラム、フェイスブックを使った発信に力を入れる。7月には美咲さんのためのホームページを作り、好きな本や食べ物、性格などを書き込んだ。

 行方不明から10日目に美咲さんの写真を公開し、メディアの取材にも応じてきた。だが、SNSでは「写真の公開が遅い」「うそ泣きに見える」などと心ない言葉も書き込まれた。それでも「美咲のほうが苦しい思いをしている」と自らに言い聞かせてきた。

 昨秋には「殺しに行くぞ」というメッセージまで送られてきた。外出が怖くなり、夜は物音や車の音で目が覚めた。メッセージを送った男は8月、千葉県警に脅迫容疑で逮捕された。

 一方で、励まされたこともあった。中傷コメントに苦しめられて亡くなった娘を持つ親や、事故で子どもを亡くした親たちとつながり、お互いに投稿し合った。「無事に戻ってくることを祈っています」。温かい言葉に勇気づけられた。