ハメス(左)の抜けた枠に同じレフティーの久保が収まる可能性も?(C) Getty Images

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 ピッチでの活躍とともに現地メディアを賑わしているのが、久保建英の去就だ。レアル・マドリーからマジョルカにレンタル中の19歳は、ラ・リーガ1年目ながら、ここまで28試合に出場して3ゴール・2アシスト。降格圏の18位に沈むチームで、明らかに違いを作り出している。

 現地時間6月24日に開催されたラ・リーガ第31節のマドリー戦でも、“保有元”を相手に“3人抜き”を披露するなど、特大のインパクトを残した。

 こうした活躍を受けて、マドリーのジネディーヌ・ジダン監督が、「クボとハメスを“交換”できるのを喜んでいる」という見出しの記事を掲載したのが、地元メディアの『Defensa Central』だ。

 記事によれば、このフランス人指揮官とコロンビア代表MFの関係は破綻しており、今夏に袂を分かつのは確実。ジダンが21日のレアル・ソシエダ戦でラ・リーガでは約8か月ぶりにチャンスをハメスに与えたものの、そのパフォーマンスに満足できず、放出は決定的になったと綴っている。
 
 そして、そのハメスの抜けた場所に久保を組み込むというアイデアに「ジダンは賛成票を投じた」という。同メディアはこの“日本の至宝”について、「驚異的なペースでパフォーマンスが向上している」と称えている。

 ただ、それには問題があるとも指摘。「EU圏外枠」だ。ラ・リーガで登録できる「EU圏外選手」は3人だけだが、記事によると、現在登録されているディエゴ・ミリトン、ヴィニシウス・ジュニオール、そしてロドリゴのセレソン3人衆は、いずれも来季のジダンの構想に入っており(Bチームにはブラジルの逸材レイニエールもいる)、久保がその枠に入るには、ヴィニシウスがスペイン国籍を取得するしかないようだ。

 このブラジル代表FWは、次の冬にもEUパスポートを取得するとも言われている。いずれにしても、マドリーの中で久保の評価が上がっているという事実は間違いないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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