来年のiPhoneは最新5Gチップ搭載?から16インチMacBook Proに物理escキー?まで。最新アップル噂まとめ
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新型ワイヤレスイヤホンAirPods Proが急きょ発売され、その完成度の高さが話題をさらっていった10月の最終週。その一方では噂になりつつも登場しない未発表製品のゆくえも気になるところです。

来年のiPhoneは最新鋭5Gチップ搭載?から16インチMacBook Proに物理escキー復活?まで、最新のアップル噂をまとめて振り返ります。

iPhone SE2(仮)、2020年3月末発売のうわさ



最近のフラグシップモデルより小型かつ安価とされるiPhone SE2(仮)が、2020年1月に量産が開始され、3月末に発売とのうわさ。情報の出所は、アップルのインサイダー情報でおなじみのアナリストMing-Chi Kuo氏の最新レポートです。

そもそも初代iPhone SEの発売も2016年3月のこと。そのストレージ容量を倍増した版も翌年3月に再リリースされている上に、2018年〜2019年には3月にスペシャルイベントが開催。そうした前例に照らせば、3月発売説は一定の信ぴょう性があるわけです。

これまでの噂を総合すると、iPhone SE2はiPhone 8をベースで最新のA13プロセッサー(iPhone 11シリーズと同等)とメモリ3GBを搭載。画面サイズは4.7インチ、ホームボタンなどの仕様は「8」を踏襲しつつも3D Touch(画面押し込み)は削除。ストレージは64GBおよび128GBのオプションが用意され、色はスペースグレイ、シルバー、レッドといったところです。

iPhone SEを「手のひらサイズの4インチ画面」と定義するなら、iPhone SE2は後継機とは言えないもようです。

Kuo氏いわく、本デバイスは大ヒットしたiPhone 6およびiPhone 6sユーザーに買い換えを促す狙いとのこと。できるかぎり最新のスペックを安価に提供することで、iPod touch 2019年モデルと同様に、Apple ArcadeやApple TV+といった自社サービス利用者層の裾野を広げる意図も込められていそうです。

iPhone2020年モデルは120Hz画面書き換え、ProMotion技術採用のうわさ



台湾の業界情報誌DigiTimesは、来年のiPhoneにiPad Proのような120Hz対応の画面が搭載されるとの噂を報道しています。同誌は台湾のサプライチェーン情報に詳しく、製品名や発売日では当たり外れが激しいものの、部品の調達情報に関しては一定の信頼性あるメディアです。

現行のiPhone用ディスプレイはすべて60Hz、すなわち1秒間に60回の画面書き換え。それが120Hzと倍になることで、滑らかな表示やユーザー操作に対するすばやい反応が期待できるわけです。

さらに120Hzとなれば、動画コンテンツに多用される24FPS(1秒間に24コマの静止画を表示)や60FPSといったフレームレートとも相性が良くなります。なぜなら「120」という数字は24や60で割り切ることができ、全フレームを加工や補完なしに表示可能となるからです。

GoogleのPixel 4シリーズも90Hz駆動の滑らか表示に対応しており、競合他社デバイスもリフレッシュレートを向上させる傾向にあります。今年のiPhone 11シリーズはカメラ画質やバッテリー持続時間が絶賛されていましたが、来年はディスプレイの評価も上がるかもしれません。

シザー式キーボード搭載の新型MacBookモデルが2020年半ばに登場? 有名アナリスト予測

新型16インチMacBook Proでは物理escキーが復活?Touch Barは存続か



完全新規設計と見られる16インチMacBook Proにに関して、いくつかの噂が報じられています。

まず、シザー式キーボード搭載の「新型MacBookモデル」が2020年6月のWWDCにて発表され、第2四半期後半または第3四半期の前半に登場するとの観測。おなじみの有名アナリストMing-Chi Kuoが発信している情報です。

シザー式キーボードとは、かつてMacBookシリーズに搭載されていたタイプの改良型を意味しています。2015年発売の12インチMacBookに初採用されたバタフライ式キーボードは、塵の侵入に弱いなど様々なトラブルを抱えたほか、薄さと引き換えに浅くなった打鍵感が賛否両論を呼んでいました。

Kuo氏は以前も「16インチMacBook Proが改良シザー式キーボードを搭載した初のMacBook製品となり、今年秋に登場」と予測していました。つまり、今回の噂でいうところの「新型MacBook」が16インチと同じ物とすれば、それは発売延期を意味することになります。

もう1つは、最新のmacOS Catalina 10.15.1内からキーボードらしき画像が見つかったこと。そこではTouch Barとは分離されて独立した電源/Touch IDキーが確認できます。それ以前のベータ版からもキーボードを水平方向から見たアイコンが発見されており、よく見るとTouchBarの左端にわずかな切れ目があり、物理escキーが復活する可能性が示唆されていました。

しかし、ヘビーユーザーにとっては手放しで喜べない要因が指摘されています。すなわち「いぜんとしてTouch Barが存続しそうなこと」および「現行のバタフライ式と同じぐらい薄そうなキーの形状」の2つ。一部にはさほど役に立たないとの声もあるTouch Barと、キーストロークの浅さが引き継がれるなら、全面的というほどには新規設計ではないのかもしれません。

iPhone 11シリーズ用バッテリーケースらしき画像、iOS 13.2から発見。年末までに発売?



MacRumors

前年のiPhone XS/XS Max/XR向けにも発売されたスマートバッテリーケース(バッテリー内蔵ケース)が、今年モデルのiPhone 11シリーズ向けにも登場が間近かもしれないとの噂です。

その根拠とされるのは、iOS 13.2内から見つかったバッテリケース画像です。それぞれ3つのモデル番号があり、見かけがわずかに異なることから、アップルはiPhone 11/11 Pro/11 Pro Max向けに別々の専用モデルを用意していると推測されます。

それらのバッテリーを格納すると思しき下部は張り出しており、全体的には前年モデル用ケースと似た印象を与えています。とはいえ、左上に空けられた正方形の穴が、新たなデュアルレンズやトリプルレンズ用に誂えられたものと窺わせます。

iOS内からバッテリーケースの画像が発掘され、しばらく後に商品発売となるのは恒例のことです。昨年は12月初めに画像発見、翌年1月に発売になった前例からすると、今年は少し早めの年末までに発売されそうです。

来年のiPhoneは最新鋭5Gチップ「X55」搭載、A14(仮)は5nmプロセス製造か(日経報道)



iPhone2020年モデルは5Gチップ搭載が確実視されているなか、クアルコム製の最新5Gチップ「Snapdragon X55」が採用される見通しとのNikkei Asian Review報道です。以前は「3モデルのうちハイエンドモデル2つ」との観測もありましたが、今回は「3モデルとも全て5G対応」と伝えられています。

Snapdragon X55は、クアルコムが今年2月に発表し、2020年出荷と予告した第2世代5Gモデムです。世界中のあらゆる周波数に対応して2Gから5Gまで1チップでサポート、下りスピードが最大7GBにも達するという性能には需要も高く、供給不足が起こるかもしれないとのことです。

さらにiPhone2020年モデルの最新世代プロセッサA14(仮)はTSMCにより、世界最先端の5nmプロセス技術で製造されるとのこと。この技術が投入されるのはアップルとファーウェイだけとも述べられており、スマートフォンの最先端をめぐる両社の競争がますます激化しそうな予感があります。

新型Mac Pro、もうすぐ発売?テンキーなしのシルバー/ブラック版キーボードも用意される可能性



今年秋に出荷と予告されたほかは続報がなかった新型Mac Proですが、にわかに発売に向けた動きが活発化してきました。

まず、米連邦通信委員会(FCC)の承認を取得。たとえばマイクロソフトのSurface GoもFCCを通過した直後に発売されており、正式リリースが近づいた前ぶれと言えます。

もう1つは、リーク情報に数々の実績ある開発者Steve Troughton-Smith氏が、新型Mac Pro用のMagic TrackpadやMagic Keyboard製品らしき画像アセットを発見。そのうち後者の色はシルバーとブラックの2種類、そしてテンキーありとテンキーなしの2バージョンがあると報告されています。

これらは当初は新型Mac Pro専用付属品として発売され、後に独立して単体販売されると予想されます。5999ドル〜もの高額なMac Proには縁がないものの、手の延長として身体の一部ともなる新型外付けキーボードには興味があるユーザーからの注目が集まりそうです。

アップル純正忘れ物防止タグ、名前はAirTag?ロシア企業から商標買収のうわさ



9to5Mac

数々の噂が報じられつつも、一向に発売されないままの純正忘れ物防止タグ。その名称が「AirTag」らしきことや、アップルが商標を買収したとの噂が報じられています。

米アップル関連情報サイト9to5Macは、iOS 13.2内のファイルシステム内に「AirTag」を含むフォルダー名があったと報告。同サイトは早い時期からアップル社内で「B389」と呼ばれるハードウェア新製品が開発されていると伝え、iOS 13ベータからデバイスの外観らしきデータを発見していました。

さらにロシア企業ISBCが2018年に「AirTag」の商標を米特許商標庁に登録し、それを2019年10月に他社に譲渡したとも判明しました。その譲渡先がアップルである、との匿名情報筋の話をロシアメディアが報じているしだいです。

iPhone 11シリーズに搭載されたU1チップは、屋内でも高精度で位置を検出できる能力を備えています。その真価は純正忘れ物防止タグと組み合わせてこそ発揮されるはずであり、続報を待ちたいところです。