27日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では、野球解説者の前田智徳氏が、開幕を控えたプロ野球の打撃部門主要タイトルを予想した。

昨年の打撃部門は、セ・リーグがビシエド(首位打者)、バレンティン(打点王)、ソト(本塁打王)と外国人で占められた。パ・リーグは柳田悠岐(首位打者)、浅村栄斗(打点王)、山川穂高(本塁打王)と、日本人が独占している。

では、今年の打撃部門を引っ張るのは誰だろうか。前田氏が「期待を込めて」選んだのは、すべて日本人選手だった。

セ・リーグで前田氏が選んだのは、首位打者が坂本勇人、打点王が岡本和真、本塁打王が鈴木誠也。読売巨人軍と広島東洋カープの3選手だ。

本塁打王については、横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智と迷ったとしたうえで、今季から自身もつけていた背番号1を纏う後輩・鈴木に期待したいと述べた。

また、昨年、3割・30本・100打点を達成した岡本について、前田氏は「さらなる飛躍」を期待。広島からフリーエージェントで加入した丸佳浩の存在がカギを握ると話している。

丸は出塁率が高い打者だ。巨人は吉川尚輝と坂本を1、2番に据えるとみられており、前田氏は昨年までの広島の「タナ(田中)・キク(菊池)・マル(丸)」みたいに、巨人の上位打線がつながっていけば、岡本に「大きく期待」できると述べた。

一方のパ・リーグでは、首位打者に秋山翔吾、打点王に吉田正尚、本塁打王に山川を選んだ。

特に埼玉西武ライオンズは今季も「強力打線」と高く評価。中でも山川は本塁打王争いで「頭ひとつ抜け出している」とし、三振を恐れない打撃スタイルは「本塁打王に向いている」と太鼓判を押した。また、1番から3番に移るとみられる秋山も「さらなる進化」を期待できるという。

打点王予想の吉田については、「フルスイングが注目されがちだが、確実性もあり、侍ジャパン初選出で4番を任され満塁ホームランを打つという勝負強さがある。大いに期待できる」と称賛した。

最後に、前田氏は優勝予想で広島と北海道日本ハムファイターズの名前を挙げている。