韓国紙がウェーデンに敗戦の自国代表を酷評した【写真:Getty Images】

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韓国が0-1敗戦 失点はVAR判定のPKのみも「枠内シュート0本」を問題視

 ロシア・ワールドカップ(W杯)グループFで、韓国代表はスウェーデンとの大会初戦に臨み、0-1で敗れた。

 0-0で迎えた後半18分、キム・ミヌがペナルティーエリア内で相手を倒してしまうと、VAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)でPKと判定された。これをアンドレアス・グランクビストにきっちりと決められると、最後までスウェーデンの堅守に苦しんだ韓国は得点できずに敗北を喫した。

 一度はプレー続行になった後のVAR判定による失点が、その後の韓国の試合の流れに影響を与えたのは確かだが、終始見せ場を作れなかった試合でもあった。

 今回の敗北について、スポーツ紙「スポーツ東亜」は「枠内シュート0、スウェーデンに敗北…弁明の必要ない最悪の結果」との見出しを打って試合内容を酷評した。

 記事の中では「全体のシュート数は2本。枠内シュートは0。勝利が必要なチームの成績としては悲惨な結果だ。勝つことができないチームだった」と伝え、試合展開については「前半開始から守備ラインを下げ、ディフェンスに集中する姿が見られた。最低でも負けないという意志が強かった。しかし、韓国は絶対に勝利が必要な状況だった。メキシコがドイツを破ったことで、スウェーデンに勝たなければ、グループリーグ突破は難しい状況だった。それにもかかわらず、韓国は守備に重点を置いた。この試合で、最も光ったGKチョ・ヒョヌのファインセーブがなければ、0-1ではなく0-3になっていた可能性が高い」と指摘した。


ドイツを撃破したメキシコ戦を前に追い込まれる

 また、「FWソン・フンミンが縦の突破でサイドを駆け上がり、ゴール前まで迫ったシーンが唯一の得点チャンスだった」と伝え、ソン・フンミンのほかFWファン・ヒチャン、FWキム・シンウクらアタッカーが決定的なチャンスを作れなかったことも敗因の要素だろう。

 次戦はドイツを1-0で破ったメキシコが相手。スウェーデンよりも勢いがあるチームとの一戦を前に、韓国は完全に追い込まれた。


(金 明碰 / Myung-wook Kim)