アマゾン中国法人の「アマゾン海外購」がこのほど、日本法人であるアマゾンジャパンとの提携を開始したと言う知らせが中国を駆け巡った。中国にいながらにして、アマゾンジャパンで販売されている商品を購入できるようになるためだ。(イメージ写真提供:(C)ymgerman/123RF.COM)

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 アマゾン中国法人の「アマゾン海外購」がこのほど、日本法人であるアマゾンジャパンとの提携を開始したと言う知らせが中国を駆け巡った。中国にいながらにして、アマゾンジャパンで販売されている商品を購入できるようになるためだ。

 中国国メディアの捜狐は7日付で掲載した記事は、この出来事は中国の消費者たちに大きな喜びをもたらすことになるという見方を示している。

 記事の執筆者自身が日本の化粧品の大ファンであり、また、かつて日本を旅行で訪れ、電気炊飯器やセラミックナイフ、保温ポットなどを「背負って」持ち帰ってきた経験もあると紹介、従って今回の提携は執筆者はもちろん、日本で爆買いした経験を持つ中国人にとって「興奮をもたらす知らせ」だったと説明した。

 さらに、この提携により生じたアマゾンの嬉しい変化について、いま日本で流行の最前線にあるファッションブランド、また、ベビー用品の有名ブランド、そして、家具・家電の流行ブランドや美容関係の商品など、日本人の間で人気の商品を「中国にいながらにして気軽に購入することができる」とその興奮を表現した。

 実際にアマゾン海外購をのぞいてみると、確かに日本から取り寄せることのできる商品には「海外購」の文字とその横に日本の国旗マークが表示されている。では、価格についてはどうだろうか。例えばある温水洗浄式便座はアマゾンジャパンのサイトで3万8778円で販売されているが、アマゾン海外購では本体価格が2266.76元、運送費+輸入税は1079.34元であり、為替レートを1元=16.2円とすると、本体が3万6721円、運送費+輸入税は1万7485円という計算になる。

 運送費が少々高額になるのは仕方がないとしても、今回の提携によって中国の消費者たちは中国にいながらにして垂涎の的である日本製品を気軽に購入することができるようになった。また、日本企業としても中国向けの販売が容易になるというのは大きな利点と言える。今後、日本製品を愛用する中国人がさらに増えることになるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)ymgerman/123RF.COM)