日本を訪れた中国人たちの多くは日本の清潔さに驚くという。中国のネット上では、日本ではゴミが落ちておらず、さらには「数日間、同じ靴を履いていても汚れないほど日本の道路は清潔だ」という評価を目にすることも少なくない。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れた中国人たちの多くは日本の清潔さに驚くという。中国のネット上では、日本ではゴミが落ちておらず、さらには「数日間、同じ靴を履いていても汚れないほど日本の道路は清潔だ」という評価を目にすることも少なくない。

 中国人たちが日本の清潔さに驚くのは、中国では道ばたにゴミが散乱していることが珍しいことではないからだ。逆に中国を訪れたことのある日本人はその汚さに驚くはずだ。だが、中国でも街を清潔にしようとする動きが一部の都市で始まっているという。

 中国メディアの紅網はこのほど、浙江省麗水市が「タバコの吸い殻が見当たらない街」を目指していることを伝え、地元政府の幹部から企業経営者、さらには一般の市民にいたるまで皆でタバコの吸い殻を拾う活動を展開していることを伝えている。

 記事は、落ちているタバコの吸い殻を拾う活動はこれまでにも中国各地で行われたことがあるとし、一部では「タバコの吸い殻1つにつき、1円と交換する」という活動もあったと紹介。だが、自分で吸ったタバコの吸い殻でもお金と交換するケースがあったなどして、わずか1カ月で停止に追い込まれたと紹介した。

 一方、麗水市のケースでは企業などと協力したうえで、タバコの吸い殻をティッシュや醤油などと交換する活動を行っていると伝え、「1本もタバコの吸い殻が落ちていない街を作る」ことを目的にしていると伝えた。さらに、日本の街は非常に清潔であるとしたうえで、「日本の事例は大いに参考となる」と主張。

 日本で誰もゴミをポイ捨てしないのは、法律で厳しく処罰されるからであると主張したうえで、「中国もタバコを1つポイ捨てするたびに1万元(約15万8000円)の罰金を科せば、誰もポイ捨てなどしなくなる」と論じている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)