昨季より、ラトビア1部リーグのFKベンツピルスに所属していたDF柴村直弥が、ウズベキスタンの強豪FCパフタコールに完全移籍した。この移籍により、柴村はウズベクリーグ初の日本人選手となった。

 柴村は、昨季所属していたFKベンツピルスでサイドバックとして活躍し、ラトビアリーグ、国内カップの2冠の獲得に貢献。チームがリーグ優勝したことで、チャンピオンズリーグへの出場権も獲得。柴村は今回の移籍について、チームに残ればチャンピオンズリーグに出場することも出来たが、今、自分がサッカー選手としてもっとも成長できるステージを考え抜いて移籍を決断したと語っている。

 FCパフタコールは、ウズベキスタン代表選手が複数所属する強豪クラブで、これまで国内リーグ最多の優勝8回を誇る名門チームである。また、ACLチャンピオンズリーグの常連で、過去2度のベスト4に準決勝に進出。今季もACLへの参戦が決まっており、グループBを戦う(日本勢との対戦はない)が、決勝トーナメントに進出すれば、日本チームとの対戦が実現する可能性もある。

今回の移籍あたり、柴村は自身のブログで以下のコメントをしている。

「この度、ラトビア1部リーグのFKベンツピルスから、ウズベキスタン1部リーグのFCパフタコール・タシュケントに移籍しました。
実は1月5日から参加していたトルコキャンプはベンツピルスではなくてこのパフタコールのキャンプで、合流してずっとチームに帯同して練習や練習試合をしていました。現在もチームと一緒にウズベキスタンの首都タシュケントでトレーニングしてます。

 移籍の理由としましては、たしかにベンツピルスに残れば今年チャンピオンズリーグがありますし、そういう選択肢もありました。
もちろんそれも悪くない選択だと思います。しかし、昨シーズンにラトビアリーグ、カップで2冠を達成し、自分をもっと高めるためには新たな環境へ進まなければならないと自分自身感じていました。

 確かな道なんてないんだと思います。自分で考え、自分で選択した道。それが正解になるかどうかはすべて自分次第。いままでもずっとそうやって自分で自分の道を選択してきました。

 中学生のときにフジタのセレクションを受けたのも、一般入試で皆実高校受験を決めたのも、中央大学に進学したことも、シンガポールに行ったこと、帰国したことなどなど…
 その後も挙げればキリがないですが、すべて自分で考え、選択してきた道です。すべてが自己責任です。

 パフタコールについては馴染みのない方が多いかと思いますが、リーグ、カップ共に国内最多優勝回数を誇るウズベキスタンの名門クラブです。先日のトルコの大会でも現在ELの決勝トーナメントに進出しているメタリストにも勝利したように、非常に力のあるチームです。新たな環境、新たなステージで新しいチャレンジがまた始まります

 最初の公式戦は3月6日のACL、アウェーでのアルイテハド(サウジアラビア)戦です。

 欧州チャンピオンズリーグを楽しみにしてくださっていた方々も多いかと思いますが、いま自分がサッカー選手としてもっとも成長できるところということを真剣に考えた上での決断です。常に自分を高めていかないと、さらに先にある自分の夢の舞台にたどり着くことはできないと思うからです。

 自分自身をさらに高めていけるように日々精進して頑張っていきますので、今後とも応援よろしくお願いします。」