ユヴェントスは正しい道に向かっているが、まだアントニオ・コンテ監督が考え、望むものとはなっていない。2連勝と完璧なスタートを切ったが、ボローニャ戦とカターニア戦では連続ドローに終わった。新しいフォーメーションを吸収するのに時間が必要なのは確かなのだ。

コンテ監督が採用する4-2-4において、ウィングは重要なポジションだ。攻撃面では必要不可欠であり、守備では中盤を助けるときに必要となる。だがここまで、コンテ監督はサイドに関して大きな疑問を抱いているはずだ。選択肢には事欠かないが、確信には欠けるのだ。

昨夏、コンテ監督はアルトゥーロ・ビダル、エライロ・エリア、マルセロ・エスティガリビア、そしてエマヌエレ・ジャッケリーニの獲得を強く望んだ。だがこの序盤戦、彼はミロシュ・クラシッチとシモーネ・ペペという、以前からの戦力を使わなければならなくなっている。リーグ次節のミラン戦でも、おそらくは彼らがピッチに立つだろう。

中盤やディフェンスに関して、コンテ監督は適切な布陣を見つけているようだ。だがサイドに関しては、実験と変更を繰り返している。それでも、解決策は見つかっていない。実質的にレギュラーの座を手にしているのはペペだけだ。夏のマーケットで、最後まで移籍する可能性があった選手である。最終的に残留したが、ユーヴェにとってはその方が良かったことになる。

ジャッケリーニはパルマ戦、そしてシエナ戦であまりにおずおずとし、エリアとエスティガリビアは言葉や適応面での理由からブレーキがかかっている。エリアはカターニア戦でデビューしたが、ほぼ何も残すことができず、エスティガリビアをピッチで見るにはまだ時間が必要だろう。

ユヴェントスが再び飛び立つためには、かなりの仕事をしなければならない。特に、ウィングに関しては…。