22日のセリエA第4節で、シエナとホームで1−1と引き分けたローマ。今季初白星を逃し、ローマの街が動揺と心配に包まれる中、オーナーのトーマス・ディベネデット氏が、ルイス・エンリケ監督のサポートに動いている。

「私は彼の仕事を全面的に信頼している。彼と(スポーツディレクターのワルテル・)サバティーニは、我々のプロジェクトを実現させるために、チームとしてハードに頑張っているところだよ。我々は異なるスタイルを探しているところなんだ。そして、新しい選手たちも多い。うまく溶け込むまで、L・エンリケ監督には時間が必要なんだよ」

日本大使から招きを受けたディベネデット氏は、ローマのサポーターに対して、次のように呼びかけている。

「彼らの落胆は理解している。だが彼らには、震災から立ち直るために日本人が見せたのと同じ力を持つようにお願いしたい。ゴールと勝利はすぐに訪れるようになる。私はそう確信しているよ。我々はただ、我慢しなければいけないだけだ」

一方、チームは25日のパルマ戦に向けて準備を進めつつ、シエナ戦で背中の痛みにより途中交代したMFダビド・ピサーロと、右サイドバックとして起用されたMFシモーネ・ペッロッタのコンディションが回復するのを願っている。両選手とも状態は良くなっているようだ。逆にシエナ戦で打撲を負ったMFフェルナンド・ガゴは、パルマ戦を欠場する可能性がある。