バイセクシャルが性感染症を広めているわけではない

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 「性感染症『天国』の実態」という記事に対して、以下のようなご批判をいただいた。筆者の認識不足を補完する意味で、いただいたメールの執筆者から許可を得てその全文を引用させていただく。

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 『夕刊ガジェット通信』に掲載された「性感染症『天国』の実態」という記事は、「エイズなど性感染症はおもにゲイやバイセクシュアルの男性同士による乱交によって広まり、バイセクシュアルの男性を介在して、異性愛者の男女にもたらされる」という、性的少数者バッシングにつながりかねない不用意な内容だ。こうした言説は、エイズが「ゲイ関連免疫不全症候群」と呼ばれた80年代初期の米国でも流布され、性的少数者へのヘイト・クライム(憎悪犯罪)や差別を引き起こした。

 確認しておくが、性感染症は危険な性行為によって広まるのであり、特定の集団が“ノーマル“に広めるものではない。記事は「異性愛者の男女も安全な性行為をこころがけるべきだ」というまっとうな主張を伝えようとしているのかもしれないが、そこに「バイセクシュアルが存在するから異性愛も安全とは言えない」とばかり特定の集団を危険視するような理由付けは不要であろう。

 そもそも記事の筆者は、性的少数者の人たちがどのような関係性を築きどのような生活を営んでいるのか、ほとんど予備知識がないまま、たった一人の「ゲイでバイセクシュアル」を自称する人の経験をそのままセンセーショナリスティックに(ときに「信じがたい」とコメントしつつ)紹介している。結論として「性感染症の啓発」を求めるのであれば、センセーショナリズムや偏見に頼らない理性的な対応が必要だ。

小山エミ

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記事を読み直してみると、たしかにコメントをセンセーショナリスティックに紹介しているし、「特定の集団」が性感染症を広めている、という言説に荷担していると言わざるを得ない。小山エミさんのいうとおりである。

もし筆者の記事が、「バイセクシャルの方々が性感染症を広めている」と読者に読まれてしまったのなら、バイセクシャルの方々に深くおわびしたい。そして、今後は「理性的な対応」を心がけて記事を書いていこう、とあらためて感じた。
 
(谷川 茂)
 

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