手術

不況にインフルエンザと、世界中で景気のいい話はちっとも聞こえてきません。

ヨーロッパで一番失業率の高いのはスペインで、17%という状態です。

そんな生活に困ったスペイン人が、インターネットで移植手術用に自分の腎臓を売り出しているそうです。

近頃スペインでは腎臓を売る広告が一気に増え、ヨーロッパの他の地域から移植を求めて来る人々をターゲットに、生活のために売り出しているそうです。

42歳の4人の子供を持つある男性は、ドイツ人の夫婦に2万ポンド(約300万円)を提示されました。ドイツ人夫婦は5歳の息子のための腎臓を探しており、検査で適合することがわかれば、手術はさらに別の国で行われることになっているそうです。

国によっては倫理的な問題もあり、違法とされているところもあります。ドイツでは腎臓移植のために5年待つことも珍しくないそうで、それまでに子供の命は持たないという現状があるそうです。

スペインでも臓器売買の広告を出すことは違法だそうですが、家のローンが支払えずに他に方法もなく売りに出す人も多いとのことです。

WHO(世界保健機関)によると、年間に行われている腎臓移植手術は約7万件あり、そのうちの20%が闇で取引された臓器だとしています。

先進国であるスペインでさえ臓器売買が行われ始めているという事実が、今の経済状態を如実に物語っているようで、何かうすら寒いものさえ感じます。

Jobless Spaniards sell kidneys to transplant tourists - Times Onlineより

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