W杯アジア最終予選。15日、サッカー日本代表は、ホームにウズベキスタン代表を迎えての同予選第2戦を行ったが、いとも簡単に先制点を献上すると、その後は何度もチャンスを作りながらも、同点に追いつくのが精一杯。結果、負けに等しいドローに終わった。

次戦は来月19日、アウェーでカタールと激突する日本代表。18日には、TBS系列のサッカー情報番組「スーパーサッカー」において、チームのキーマン・中村俊輔、そして、ウズベキスタン戦では、先発出場が濃厚とされながらもベンチスタートとなった稲本潤一のインタビューが放送された。

番組の冒頭から、司会の加藤浩次が「岡田ジャパンはどうなっていくんですか?」と興奮気味にまくし立てると、元日本代表の小倉隆史は「落ち着いて下さい」とたしなめながらも、「勝ち点3を取りに行ったのに、引き分けに終わった。これはうまくいかなかったということですから、ここからどうすのか、岡田監督に考えて貰わないといけない」と語り、「(ボールが)縦に入ってこない。回せるけど、縦に入らないからゴールに向かえない」と、ドローに終わったウズベキスタン戦を分析した。

気になる二人のインタビューでは、「明暗を分けた10分間の真実」と題し、試合の流れを大きく左右したであろう10分間にスポットを当てた。俊輔は、「60〜70分が1番ミスが多かった。曖昧というか、繋ぐのか。攻めるのか。僕個人もミスしましたけど。岡崎を使う振りしてドリブルでいこうとして取られたり」と、自責も込め、試合を振り返りながら、「(和田アキ子の国歌斉唱)すごかったでしょ?歓声が。“これが今日一番の歓声にならないように”と一瞬思った」と話し、戦前より嫌な予感がその胸に去来していたことを明かした。

さらに、ワンチャンスで先制点を許した場面については、「客観的な感じでみてました。いい意味で慌てなかった。良いボールが2本入れば、得点なんて簡単に入るから」としながらも、「誰かに当たって(ゴールに)入るとかあるし。そういう小さいところ。アウェーの戦い方ってあると思うし、そういうところが大事」と、ゴールに対する執着心の欠如を戒めた。

また、小倉と対談形式のインタビューとなった稲本は、インタビューの冒頭こそ、「気付けば29歳ですからね」と笑いながらも、自身が先発メンバーから外れたことに不満を聞かれれば、「そりゃ、思いますけど。そこで腐るというのは一番無意味なことだから」と話し、また、その一方でベンチ外スタートとなった初戦のバーレーン戦に関しては、「代表でベンチ外というのは初めてだったので・・・」と言葉少なげに語り、屈辱感を垣間見せた。