クラブの将来を担う若手選手の獲得を狙うレアル・マドリーは、世界各国にスカウトマンを派遣し、若手有望株の情報を集めている。その中でもレアル・マドリーが特に注目している一人が、ボルドー所属のFWガブリエル・オベルタンであるとスペイン紙“マルカ”が報じている。

 現在19歳のオベルタンは、母国フランスではバルセロナのFWティエリ・アンリと比較される期待の若手で、ヨーロッパのビッグクラブもやはり注目している選手だ。196センチの長身に加え、スピード、縦への突破力があり、両サイドからのエリア内への動きや、ドリブル力にも優れている。17歳の時にもマンチェスター・ユナイテッドやチェルシーが興味を示していたが、彼自身は「イングランドには興味がない。できたらイタリアかスペインでプレーしたい」とコメントしていた。

 来シーズンに向けてレアル・マドリーが獲得を目指していると噂されているオリンピック・リヨンのFWカリム・ベンゼマと同じように多くの才能を持つオベルタン。高額な移籍金でベンゼマ獲得は難しいとされているが、オベルタンなら手頃な値段で獲得できる。レアル・マドリーとしては、今のうちに将来有望な選手を手頃な値段で獲得したいと考えていることだろう。とはいえ、そう考えるのはどのクラブも同じ。今後、アンリ2世獲得を巡る争奪戦が繰り広げられる可能性は高い。

(スペイン通信)

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