「ここは完璧」 “3戦5発”と躍動のドルトムント新FW、チェルシー時代の不遇を告白

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バックアッパーだったチェルシー時代から一転、移籍後は3戦5発と定位置を確保

 今年1月にチェルシーからドルトムントへ期限付き移籍したベルギー代表FWミシー・バチュアイは、加入から公式戦3試合で5得点と水を得た魚のように躍動している。

 出番の限られたチェルシー時代を振り返り、「良い時間を過ごせなかった」「アタッカーにとっては折り合いをつけるのが難しかった」と語った。ベルギーメディア「Sporza」が報じている。

 2016年夏にマルセイユからチェルシーへ渡ったバチュアイ。初年度はスペイン代表FWジエゴ・コスタ(現アトレチコ・マドリード)、今季はスペイン代表FWアルバロ・モラタの陰に隠れてバックアッパーの域を脱することができず。2016-17シーズンはリーグ優勝を決めたウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)戦で決勝ゴールを決めるなどインパクトも残したが、レギュラー奪取には届かなかった。

 そして、今冬の移籍市場ではフランス代表FWオリビエ・ジルー(アーセナル→チェルシー)、ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤン(ドルトムント→アーセナル)が絡んだ“三角トレード”のような形でドルトムントへ加入。デビュー戦となった2日のリーグ戦第21節ケルン戦(3-2)で2ゴールを決めるなど公式戦3試合5得点と早速定位置を確保している。

 そのバチュアイは、ロンドンでの生活は辛いものだったと吐露している。

「同僚、サポーターから信頼を受けている」

「チェルシーでは良い時間を過ごせなかったが、ここ(ドルトムント)では上手くいっている。同僚からも、サポーターからも、信頼を受けている。ベンチに座り、ゴールを決めてもすぐにベンチに戻るというのは、アタッカーにとっては折り合いを付けるのがとても難しい状況だった」

 記事では、バチュアイのコメントを紹介。チェルシーではゴールを決めても定位置確保にはつながらず、モチベーションを保つのが難しかったという。その一方で、ドルトムントでは加入から3試合連続スタメン出場を果たし、いずれの試合もゴールを決めた。

 オーバメヤンの代役としてプレッシャーも大きかったはずだが、監督からの起用に結果で応えている。「若い選手が成長するには、多くのプレー時間が必要。ここは完璧だ。みんなから信頼してもらっている」と充実した様子を示した。

 これまでも多くの若手選手をトッププレーヤーに成長させてきたドルトムント。ベルギー期待の存在である24歳のバチュアイも、このクラブで大きな飛躍のきっかけをつかんでいるようだ。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images