【ブリュッセル聯合ニュース】北大西洋条約機構(NATO)のアルバゴンザレス事務総長補は29日、ベルギー・ブリュッセルのNATO本部で聯合ニュースの単独インタビューに応じ、サイバー防衛分野で韓国との協力強化を推進する考えを示した。アルバゴンザレス氏は韓国政府との定例の政策協議のため、来週訪韓する予定だ。

 アルバゴンザレス氏は「NATOはサイバー協力を発展させようとしており、疑いの余地なく韓国はわれわれの主要な協力対象だ」と述べた。また「韓国は非常に進んだ技術を持っており(サイバー防衛で協力できる)最善の状況にあると思う」とし、訪韓時にサイバー防衛問題を重点的に協議する考えを示した。NATOはここ数年、サイバー防衛を最優先課題と見なし、サイバー攻撃への対応能力の向上に力を入れている。
 先ごろ全世界を襲った大規模サイバー攻撃は北朝鮮の関与が指摘されており、実際に韓国では政府機関や企業を狙った北朝鮮の犯行とみられるサイバー攻撃がたびたび発生している。そのため、NATOとのサイバー防衛協力の強化はサイバー攻撃への韓国の対応能力を高めることにつながると期待される。
 欧米の安全保障を担うNATOと韓国は2006年にパートナー関係を結び、北朝鮮核問題をはじめとする朝鮮半島問題や大量破壊兵器の不拡散、テロ・国際紛争への対応などで協力を深めてきた。
 一方、アルバゴンザレス氏は北朝鮮核問題と関連し、「北朝鮮に対する国連安全保障理事会の制裁決議を全面的に尊重する」と述べた。
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