6月16日に、中国大陸初となるディズニーテーマパークが上海でオープンした。建設計画の段階からさまざまな話題を提供してきた上海ディズニーだが、運営が安定した軌道に乗るにはもうしばらく時間がかかりそうだ。中国メディア・今日頭条は1日「日本人を敬服せざるを得ない 中国ディズニーは日本のものとはこんなに大きな差があった」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)郭 輝/123RF) 

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 6月16日に、中国大陸初となるディズニーテーマパークが上海でオープンした。建設計画の段階からさまざまな話題を提供してきた上海ディズニーだが、運営が安定した軌道に乗るにはもうしばらく時間がかかりそうだ。中国メディア・今日頭条は1日「日本人を敬服せざるを得ない 中国ディズニーは日本のものとはこんなに大きな差があった」とする記事を掲載した。

 記事は、アジア初のディズニーテーマパークとして開園した東京ディズニーリゾートは、総面積が51万平方メートルと米国本土にある2つのディズニーテーマパークより広いと説明。園内はいくつかのゾーンに分かれているほか、ステージや広場では決まった時間に様々なパフォーマンスやパレードが行われると紹介した。

 そして、世界のディズニーテーマパークの中で黒字経営を続けているのは東京ディズニーリゾートだけであるとし、そのリピート率、年間の訪問者数いずれも最高レベルであるとした。また、その特徴の1つとして「すべてが生きていて、声や色を持っており、非日常性を感じさせる演出がなされている」という点を挙げた。

 さらに、2つ目の特徴について「永遠に完成することがない」とし、開園以来次々と新たなアトラクションや空間、サービス方式を繰り出しており、訪問客に何度でも来たいと感じさせる経営戦略が取られていると解説した。そのうえで「中国ディズニーと、日本のディズニーの間には一定の差がある。いつか彼らを超える日が来ると信じてはいるが、同時に、日本人の学習能力、イノベーション力に敬服せざるを得ないのである」と締めくくった。

 テーマパークに限った話ではないが、訪問客に「1度行けばもういいや」と思われてしまわれては、先行きは思わしくないのである。開業したばかりの上海ディズニーには現在、「1回目」の客たちが続々と訪れている状況だ。オープン間もない段階で各種トラブルが発生するのは致し方ない部分もある。ただ、それを差し引いても、どれだけの訪問客が「また来たい」と思ったかどうかが、上海ディズニーが日本のディズニーテーマパークに追いつき、追い越すための第一歩になるのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)郭 輝/123RF)