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ICT総研は6月15日、2016年のMVNO格安SIMの市場動向調査結果を発表した。

格安SIM、料金面に満足

格安SIM利用者シェア(出現率ベース)を調べたところ、「楽天モバイル」が17.0%でトップ。ICT総研は「直営店の『楽天モバイルショップ』店舗数を急速に拡大させたり、プロモーションを強化したりした点が利用者数増加に寄与した」と分析している。

以下、NTTコミュニケーションズの「OCNモバイルONE」が16.5%、インターネットイニシアティブの「IIJmio」が12.4%、ビッグローブの「BIGLOBE SIM」が9.5%、ケイ・オプティコムの「mineo」が9.1%と続き、上位5社で計64.4%を占めた。

格安SIM利用者に満足度を尋ねたところ(10項目、100点満点)、「コストパフォーマンスの高さ」が平均79.5ポイント、「最適な料金プランの有無」が同77.5ポイントなど、料金面に関する満足度が他の項目より高かった。

料金面以外の満足度をみると、「事業者に対する信頼性」はIIJmioが78.4ポイントでトップ、次にmineoOCNモバイルONEが同数の75.1ポイントで続いた。

「データ通信の品質・安定性」はBIGLOBE SIMが75.8ポイント、「データ通信の速度」はUQ mobileが71.8ポイントで、それぞれ1位に。ただ、データ通信の品質や速度は平均63.9ポイントと相対的に満足度が低かった。

今後の格安SIM契約数については、2016年末に710万契約まで拡大すると推計している。

調査期間は2016年6月2日〜5日、有効回答は格安SIM利用者613人。

(御木本千春)