YouTubeのマネタイズは成功するか?

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ここ数カ月、様々なウワサが飛び交っていたが、YouTubeは広告非表示・ムービーのオフライン再生・バックグラウンド再生を可能とした新サービス「YouTube Red」を月額9.99ドルで提供することを発表した。

誕生から10年を迎えたYouTubeという巨大プラットフォームは、次の成長戦略として「サブスクリプション型サービスの提供」という大きな決断を下した。

右記参考:10億人のユーザーを抱えるYouTube、未だ成功とは言えず

”YouTubeのマネタイズ” この課題を乗り越えるために、YouTubeがサブスクリプション型サービスに乗り出すのは興味深い。

FacebookとMessenger、DropboxとCarousel、TwitterとInstagram・・・など各企業は、サービスや機能を分けて提供していることが多い。そんな中、Googleは逆行して、1つのサービスで包括的に提供する手法を取ろうとしている。

YouTube Redの利用者はGoogle Play Musicも利用も可能とのこと。既にテレビ番組や映画などが提供されているが、PewDiePieやCollegeHumorといった人気ユーチューバーの特別コンテンツを有料サービスとして提供する予定だ。Netflixのような有料サービスに慣れ親しんでいる若者にとって、YouTubeRedが有料サービスとして提供することに、あまり抵抗感は持つことはないだろう。

YouTube独自のコンテンツが他社の動画サービスとの勝敗を決める

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新しいサービスでは、広告非表示でオフラインの動画再生ができ、また有料会員向けの限定コンテンツや、そしてSpotifyのような音楽配信サービスを月額9.99ドルで提供。しかYouTubeは10年もの間、”無料で利用できるサービス”として認知されてきたことから、YouTubeユーザーが実際にどれだけ課金するかは実際気になるところだ。

現在のサービスが当面大きく変わっていくことはないだろうが、仕掛けていかなければ、大きなリスクを抱えることになるのかもしれない。

Googleにとって大きな賭けをする。FacebookがVR動画の強化などを初め、他社は続々と新しい試みをスタートさせている。10億人ものYouTubeユーザーを離さないためにも、今回のサービスを成功へと導いていく必要がある。Googleの経営陣は、YouTubeをPewDiePieのような人気YouTuberが作るキラーコンテンツなどを有料で展開していくことが最善策だと決めたようだ。

Netflix, iTunes, Amazon Prime Video, Vimeoなどの動画サービスは群雄割拠となっている。YouTubeも他社同様、映画やTV番組など同じ作品を配信しているため、他社サービスとの違いに大きな差は見られない。それでもHBOやWarner Bros等はYouTube Redに有料コンテンツを配信することに変わりは無いだろうが。

YouTubeRedは優秀な音楽プレイヤーにもなりうる

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YouTube Redは狙いをSpotify, Apple Music, Rdio, Tidal等にも狙いを定めている。インターネットを通じて音楽を聴くことは、昔はなかなか馴染みが無かったが、いま振り返ってみると、ほとんどの楽曲が簡単且つ無料で見つかるのだから、非の打ちどころがないほど理に適っている。YouTubeには熱心なリスナーが多いことから、音楽レーベルやレコード会社が注目をしているのも無理が無い。

YouTube RedはGoogle Play Musicと間もなくローンチされるYouTube Musicと共に、音楽市場を大きく変える“起爆剤”となるだろう。YouTube Redを利用すればGoogle Play MusicとYouTube Musicの利用も可能となる。

YouTube上のミュージックビデオやリミックスなどをBGM代わりに利用するユーザーが多い。熱心なユーザーにとってはバックグラウンド再生、オフライン再生の機能追加は待ちわびたものであるだろう。しかし勘の良いYouTubeユーザーは、”auto-generating music videos”を見るたび、このアップデートが起きることは予測していたのかもしれない。

また、360度動画も気になる存在だ。Googleは360度動画にマネタイズという可能性だけでなく、多くのユーザーを集めるサービスにしていきたいとも考えている。

既に10月28日より米国ではYouTube Redを一ヶ月間無料でトライアルを実施。また他の国と地域でもすぐに利用可能になるよう準備中とのことだ。

Images courtesy of YouTube/Google

ReadWrite Japan編集部
[原文]