大好きな存在について語るとき、「やばい!」しか出てこない……という経験はありませんか? 魅力を伝えたいのに“自分には語彙力がないからダメなんだ”と落ち込んだことがある方も多いのではないでしょうか。「好きを言語化するために必要なのは、語彙力でも観察力でも分析力でもありません」そう語るのは書評家の三宅香帆さん。三宅さんは、書評家として日々“本”という名の「推し」の魅力について文章を書き続けています。ま