赤字の元凶であるモバイル事業の契約数は復調傾向にあるが、依然として綱渡りの経営は続いている(撮影:風間仁一郎)強気と弱気が入り交じるシナリオだった。楽天グループが11月9日に発表した2023年1〜9月期決算は、売上高1兆4912億円(前年同期比9.7%増)、営業損益が1795億円の赤字(前年同期は2929億円の赤字)で着地した。前年同期から1000億円近く赤字が縮小した最大の要因は、グループ全体の足を引っ張るモバイル事業のコ