彼らが救われたのは奇跡だ。

スウェーデンのアマチュアサッカークラブ「Dalkurd Borlänge」の選手やコーチ、ディレクターたちは、フランスで墜落したエアバスA320機に搭乗するはずだったのだ。彼らにとって幸いなことに、土壇場に起きた一つの偶然のおかげで、彼らは別の飛行機に乗ることになった。

クルド移民のグループによって2004年に設立された「Dalkurd」の面々は、カタルーニャでの活動を終えてスウェーデンに戻るところだった。

だが、バルセロナの空港に到着すると、デュッセルドルフでの乗換待ちが長くなるのを避けるために、クラブのディレクターたちが飛行機を変更したのだ。チューリヒ、ミュンヘンと乗り継ぐ3本の飛行機の余っていた席を取ったのである。この偶然が、彼らを救うことになった。

「Dalkurd」のGKフランク・ペターションはツイッターで「連絡を取ろうとしてくれたみなさんへ。僕たちは家におり、大丈夫だ。別の飛行機に乗っていた。ご冥福をお祈りします」とコメントしている。

一方、スポーツディレクターのアディル・キジル氏は『Aftonbladet』で次のように述べた。

「我々は本当にあの飛行機に乗るところだった。我々は幸運だったと、非常に幸運だったと言うことができるだろう。北欧に向かう飛行機が同時に4本あった。我々の選手たちはそのうちの3本に乗ったが、墜落した飛行機ではなかったんだ」