値上げラッシュに負けない「家計力」

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消費増税以外にも値上げが続く

増税前の3月は、連日のようにスーパーマーケットや百貨店などで食料品や日用品などの駆け込み需要のニュースが報道されていました。今年の春は増税ばかりに関心が集まりましたが、4月からは消費税以外にも値上がりしているものが沢山あります。

例えば郵便料金が20年ぶり、JR運賃は17年ぶりに値上げとなりました。新年度がスタートする時期とも重なり、定期券を増税前に少しでも安く購入したい人の長蛇の列には驚かされました。円安・原油価格も高騰しており、電気・ガス・ガソリン代・輸入品などもじわじわと値上がりしています。


ベースアップでも給料の手取りが減るかも

春闘では、緩やかな景気回復で6年ぶりにベースアップを回答した企業もありました。念願の給料アップを期待したいところですが、実際の手取りはどうなるのでしょう。会社員は社会保険料や税金が給料から天引きされるため実感が湧きにくいですが、2004年から2017年まで、毎年0.354%ずつ厚生年金保険料が引き上げられています。

住民税も復興の財源として2014年6月から10年間、年間で一律1,000円アップとなります。仮に年収500万円の4人世帯(夫・専業主婦・子2人)で試算してみると、消費税増税分約6.7万円と社会保険料約8,000円で、年間約7.5万円程度負担増となりそうです。他にも年金減額、医療費・介護負担アップ、2015年10月には10%へと消費税増税が予定されています。


家計簿で家計を見直し、「電子マネー・クレジットカード」などを賢く利用

「家計の無駄」を撃退することを意識する際、活躍するのが「家計簿」です。書き出す事により、無駄な支出や使途不明金が見つかるはずです。この機会に、お金の流れ(収支)を一度チェックしておきましょう。見直し効果が高いのが家賃・住宅ローン・保険料・携帯電話料金などの固定費です。

それでも節約には限界があるので、「電子マネー・クレジットカード」などを賢く利用し、現金から「お金の払い方」を変更してみるのも一つの手です。利用頻度やポイント還元率の高いカードをメインカードに決め、無駄に年会費だけ払っているクレジットカードはすぐに解約。手始めとして、口座振替となっている水道光熱費やNHK・NTT・携帯電話・新聞代などをすべてクレジットカード払いに変更しましょう。手続きが面倒ですが、切り替えるだけでかなりのポイントが獲得できます。

また、ポイントアップとして、電子マネーは、現金ではなくクレジットカードでチャージしましょう。ICカードリーダーを利用すれば、自宅のPCでクレジットカードからチャージや残高を確認できるなど、非常に便利です。家計簿を付けなくてもカード利用明細で支出管理も可能です。注意点としては、預金の残高不足で滞納状態が3か月以上続くと、個人信用情報センターに事故情報として登録され、カード利用ができなくなります。万が一、普通預金が残高不足になっても大丈夫なように、定期預金から自動借り入れができる「総合口座」にしておくことをオススメします。


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