最近韓国のインターネット上で、慰安婦など日本統治下の被害者を中傷する書き込みが相次ぎ、同国で大きな問題となっている。ネット上では、悪質なコメントを書き込むユーザーを処罰するよう求める声が上がっており、今後、政府が対応に乗り出す可能性もある。(イメージ写真提供:123RF)

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 最近韓国のインターネット上で、慰安婦など日本統治下の被害者を中傷する書き込みが相次ぎ、同国で大きな問題になっている。ネット上では、悪質なコメントを書き込んだユーザーを処罰するよう求める声が上がっており、今後、政府が対応に乗り出す可能性もある。

 複数の韓国メディアによると、現在同国の大手ポータルサイトの掲示板では、「慰安婦被害おばあさんの名誉を毀損した悪質ユーザーを処罰してください」とのタイトルで、慰安婦を中傷するなど悪質なコメントを書き込んだユーザーを処罰するよう求める書名運動が行われている。8月11日から始まり、23日の時点で2800人以上の署名が集まっている。

 ネット上の動きを受け、韓国最大野党の民主党、洪翼杓(ホン・イクピョ)議員は対応に乗り出すことを明らかにしている。報道によると、洪議員の関係者は、「日帝侵略史を否定したり、慰安婦だった方々を侮辱するコメントが書き込まれて問題になっている」とし、「法的に罰するための法案を検討している」と話したという。

 韓国では11日、元慰安婦のイ・ヨンニョさんが死去したとの報道が流れた際、ネット上には「売春婦」、「汚い」などと故人を侮辱するコメントが書き込まれた。イさんの遺族は悪質なユーザーを告発。韓国挺身隊問題対策協議会は、悪質なコメントは1つや2つではないとし、実効性のある法規制が必要だと訴えた。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:123RF)