映画初主演とは思えない堂々とした演技を披露する荒川ちか/[c]Кинокомпания “CTB”, Tengri Productions, Kinofabrika Gmbh, 2010 г.

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「マル・マル・モリ・モリ!」で人気の芦田愛菜&鈴木福など、大人顔負けの演技力で視聴者を魅了するスーパー子役たち。単なる子役というだけではなく、今やドラマに映画に欠かせない存在感を示す彼らだが、そんな中でまた一人、注目の子役が登場する。

【写真】逃避行の旅を通して、ふたりの間には不思議な絆が

彼女の名前は荒川ちか。テレビやCMなど、子役として既に何年も前から芸能活動を行っているが、遂に映画初主演を飾るのだ。その作品とは、浅野忠信がチンギス・ハーンを演じた『モンゴル』(08)でアカデミー賞外国語映画賞候補になったセルゲイ・ボドロフ監督によるロシア映画『ヤクザガール 二代目は10歳』(10月22日公開)だ。

彼女が演じるのは、タイトルにもあるように“ヤクザガール”、暴力団組長の孫娘ユリコ。身の危険を感じた祖父によって海外留学するはずが、乗っていた飛行機がロシアに緊急着陸。執拗に命を狙う敵対組織の追手から逃げつつ、不思議な青年と出会った彼女がロシア人に義理と人情の大切さを説いていく、というストーリーになっている。

クマのぬいぐるみを抱え、キュートな笑顔を見せる姿は、少女(撮影当時は10歳)らしいあどけなさを感じさせるが、ロシア語のセリフを完璧にマスターし、敵組織から狙われるアクションシーンではワイヤーアクションまで披露するなど、映画女優としての存在感も見せつけている。

先日、日本テレビ系で放送された終戦ドラマスペシャル「犬の消えた日」でも、戦時中に兵士の防寒の毛皮用として供出されそうになる愛犬を必死で守ろうとする少女を演じ、涙を誘う好演を披露した。数多い子役の中でも、今年注目の一人と言っても間違いないだろう。【トライワークス】

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