太陽嵐を研究するNASAの「SunRISE」ミッションが打上げ用ロケットをSpaceXのファルコン・ヘビーに変更

人工衛星や宇宙飛行士に影響を与える可能性のある「太陽嵐」の研究のためNASAが進めている「SunRISE」ミッションで、小型衛星の打ち上げに用いるロケットが、SpaceXのファルコン・ヘビーに変更されました。
NASA’s SunRISE Mission Changes Launch Vehicle to SpaceX Falcon Heavy - NASA Science

Vulcan Centaur swapped out again: NASA goes with SpaceX Falcon Heavy rocket for launch of space weather mission | Space
https://www.space.com/space-exploration/missions/vulcan-centaur-swapped-out-again-nasa-goes-with-spacex-falcon-heavy-rocket-for-launch-of-space-weather-mission
「SunRISE」は、6基の超小型衛星(キューブサット)によって低周波の電波放射を観測し、太陽がどのようにして太陽嵐を発生させているかという仕組みをより深く利用しようとする、太陽電波干渉計宇宙実験です。打ち上げられた衛星は高度3万6000kmの静止軌道に投入されたのち、2.5mあるアンテナを展開し、6基で1つの大型電波望遠鏡として機能し、太陽電波バーストを追跡します。
SunRISE - Sun Radio Interferometer Space Experiment
https://science.nasa.gov/mission/sunrise/

キューブサット6基を搭載したトースター型の小型衛星の打ち上げロケットには当初、ロッキード・マーティンとボーイングの合弁事業として展開されているULA(United Launch Alliance)の「ヴァルカン・セントール」が用いられる予定になっていました.
しかし2026年7月の情報更新時に、打ち上げロケットがSpaceXの「ファルコン・ヘビー」へ変更されたのが確認されました。
NASAは変更の理由を明らかにしていませんが、確実性を取ったのではないかという見方があります。
ヴァルカン・セントールはこれまでに4度行われた打ち上げのうち、2度の打ち上げで異常が見つかっています。
一方、ファルコン・ヘビーは2018年以来12回の打ち上げを行ってすべて成功しており、そのうち4回は政府が顧客でした。NASAも2023年以降、3回利用経験があります。
なお、SunRISEの打ち上げ時期は未定。NASAは2026年8月にナンシー・グレイス・ローマン宇宙望遠鏡の打ち上げをファルコン・ヘビーで打ち上げる予定となっています。
ナンシー・グレイス・ローマン宇宙望遠鏡 | 科学衛星・探査機 | 宇宙科学研究所
https://www.isas.jaxa.jp/missions/spacecraft/developing/roman.html
