【解説】7月の食品値上げは2566品目 中東情勢の影響で「夏以降も続く」見通し
帝国データバンクの調査で、7月に値上げされる食品が2566品目にのぼることが分かりました。中東情勢の影響が、食品の値上げという形で表面化してきたとみられています。

値上げになる具体的な食品として、東洋水産の「赤いきつね」や「緑のたぬき」が236円から248円に、エースコックの「スーパーカップ1.5倍」が240円から266円になるなど、「加工食品」の値上げが最も多く1084品目に上っています。また、「パン」も食パンや菓子パン、惣菜パンなどで大手メーカーを中心に一斉に値上げとなります。

値上げの要因としては、ホルムズ海峡の混乱による原油高などが日本の産業にも及んでいて、トレーやフィルムといったナフサに由来する資材価格などが上昇したことが、値上げの品目数を押し上げているとみられています。
■帝国データバンク「夏以降も広範囲な値上げラッシュが続く見通し」
食品の値上げを調査している帝国データバンクは、今年は夏以降も飲み物や食品で、広範囲な値上げラッシュが続く見通しだとしています。
消費者行動に詳しいニッセイ基礎研究所の久我尚子さんは、原油価格は落ち着いてきたものの、物価上昇が鈍化するには時間がかかり、来年の4月以降に落ち着くと予測しています。消費者としての防衛策は限られるものの、フリマサイトなど2次流通も活用して生活防衛につなげてほしいとしています。
■コンビニで「のりなし」おにぎりが増加 物価高も背景に

とまらない物価高の影響は「おにぎり」にも表れており、最近、コンビニエンスストアのおにぎりの棚で「のりなし」の商品が増えています。
ファミリーマートでは、おにぎりの棚全体の2割ほどが「のりなし」になっていて、価格帯は定番の「のりあり」商品が185円から235円なのに対して、「のりなし」は150円から198円となっています。担当者によりますと、物価高騰などを背景に「のりなし」のおにぎりが幅広い層に人気になっていて、ニーズに合わせて値ごろ感のある商品にも力を入れているということです。

ほかの大手コンビニは、物価高騰を理由に「のりなし」を増やしているわけではないとしつつも、セブン‐イレブンは今月から新商品として『銀しゃりむすび』シリーズを全国発売し、客の選択肢を増やすのが狙いだとしています。また、ローソンではおよそ4年前から「のりなし」のおにぎりを増やしており、客からの人気に応える形で最近では全体の3割以上が「のりなし」タイプになっているということです。
物価高だけが理由ではないものの、「のりなし」の人気が高まっており、各社が商品のバリエーションを増やしている状況です。
(6月30日放送『news zero』より)
