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 ◇サッカー日本代表、メキシコ・モンテレイ合宿(2026年6月7日)

 新たな試みに想定外も加わり、前代未聞の事前合宿となった。2日の現地入り直前に予定していた練習場のピッチ不良が発覚し、急きょ会場を変更。3つの施設を転々として前夜まで練習会場、時間が決まらない事態に陥った。それでもチームは冷静で、大きな混乱には発展せず。アンダー世代から代表の常連で海外のトラブルに慣れている選手が多いことや、経験豊富な長友、吉田、長谷部コーチらの存在がプラスに働いた可能性が高い。

 事前合宿中に親善試合を組まないのは初。代わりに実施したU―19日本代表との練習試合は35分×4本に2度のPK戦も行った。国際Aマッチなら実現不可能な柔軟な時間設定。高温多湿の中でプレー可能な全選手がおのおののコンディションに合わせた出場時間を確保できた意味は大きい。布陣や戦い方をリクエストしてオランダ対策を講じられたのも、“身内”ならでは。森保監督の「普通に親善試合をやるよりも良かったと、うそ偽りなく思えた」という言葉は本音だろう。穏やかな表情には手応えがにじんだ。

 懸念材料は5月31日のアイスランド戦を最後に公式戦の強度でプレーしていないこと。U―19日本代表とオランダではスピードが全く違うため、試合の入り方が重要になる。残り1週間は細部の戦術確認と疲労を抜く期間。親善試合を回避した今回の調整がうまくいけば、国際大会に向けた準備段階の選択肢は広がる。結果が全ての世界だが、W杯後に走行距離やデュエル勝率などのデータも検証して成否を判断することが重要だ。(サッカー担当キャップ・木本 新也)