東大戦で投打に活躍した法大・篠木健太郎投手(カメラ・加藤弘士)

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◆東京六大学野球秋季リーグ戦第5週第3日▽法大6―2東大(14日・神宮)

 最速157キロを誇る今秋ドラフト候補のエース右腕・篠木健太郎(4年)が東大相手に中1日の先発で7回1失点。通算14勝目をマークし、勝ち点を2とした。東大は5回に1点を先取したが、2017年秋以来の勝ち点を逃した。

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 これぞ大黒柱の活躍だ。篠木が投打に暴れ、勝ち点奪取に貢献した。投げては7回7安打1失点、8三振を奪う快投だ。「真っ直ぐの中でも、どういった結果にしたいかを考えながら投げていて、ファウルか外野フライになるバットの軌道を見ながら、なるところに投げてカウントを稼いでいった感じです」と頭脳的なピッチングを披露した。

 バットでは1点を追う5回先頭、右翼線二塁打で出塁し、同点のホームイン。6回1死一、二塁では勝ち越しの左前適時打を放った。打席では時折、笑みを浮かべ「今日ずっとインコースを攻められていて。ピッチャーなんですけど、『インコース来るんか〜』と思いながら打席に立ってました。『度胸あるな』って感じです」と真剣勝負を楽しんだ。

 この日は祝日ということもあり、勝ち点奪取を願う東大応援団が大集結。三塁側からの大声援にも「雰囲気があっち側なのは分かっていたこと。会場の雰囲気はコントロールしきれない。対打者のコントロールできるところだけ、しっかりやろうと思って投げた」と今季3勝目に胸を張った。

 19日からは慶大戦。24日のドラフト会議を目前にしての戦いになるが「しっかり勝ち点を取れるように、自分が貢献できるようにやっていきたい」と意気込んだ。(加藤 弘士)