メッツ戦の4回、右翼フェンス直撃の安打を放つ大谷(提供・共同通信社)

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 「ナ・リーグ・優勝決定シリーズ、ドジャース9−0メッツ」(13日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手は四回の第3打席で右中間フェンス直撃の“適時二塁打”を放った。しかし後ほどMLB公式の記録が訂正され、単打と右翼手の失策に変更。2打席連続のタイムリーが消滅してしまった。

 先頭のK・ヘルナンデスが安打で出塁すると、続くラックスは鮮やかに送りバントを決めた。1死二塁となり、エドマンが右前適時打を放って4点目をたたき出し、なおも1死一塁からの第3打席に入った。

 初球の変化球を見送り、2球目の甘い変化球を完璧に捉えると弾丸ライナーの打球は右中間フェンスを直撃した。打球速度は驚異的な187キロ。一塁から一気にエドマンが生還し2打席連続タイムリーに、MVPコールを送っていたスタンドは大いに沸き返っていた。だが記録が後ほど、シングルヒットと右翼手のエラーに訂正。打点が消える形になった。

 大谷は第1打席こそ二ゴロに倒れたが、第2打席で千賀から右前適時打を放ち、ポストシーズンでは9打席ぶりの安打をマーク。直後に3カ月振りの盗塁失敗でユニホームは泥だらけになっていたが、積極的な姿勢は消えなかった。2死後、フリーマンの左前打で二塁から一気にホームインした大谷。中盤までにワンサイドゲームとなる6点目を奪った。

 試合後、大谷は記録が訂正された第3打席について「良い打席でした」ときっぱり。「低い弾道で越えてくれないかなという気持ちで見ていた。越えてくれて良かった」と振り返った。

 以降も投打がガッチリとかみ合い、メッツに完勝。大谷は2安打1打点で勝利に貢献。投手陣はポストシーズンのMLB最長タイ記録となる33イニング連続無失点をマークした。第2戦へ「「常に点をとれるわけではないですけど、自分たちのオフェンス、仕事ができれば点はとれるんじゃないかと思います。自分はオフェンスしかやってないですけど、そこに全力で集中していきたい」と力を込めた。