ドゥテルテ前大統領、地元市長選に届け出 「高齢で国政は厳しい」
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ前大統領(79)が、来年5月に行われる南部ダバオ市長選への出馬を届け出た。
7日に自らのSNSで明らかにした。大統領に就任した2016年まで、地元であるダバオ市長を通算22年間務めた経歴があり、地盤を足場に一家の影響力の再燃を狙う。
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市長選は22年の前回大統領選から3年となる25年の中間選挙で、上下院や他の地方選挙とともに行われる。
ドゥテルテ氏の長女サラ・ドゥテルテ副大統領は現職のマルコス大統領と亀裂を深めており、ドゥテルテ家からロドリゴ氏を含む3人が上院選に出馬する見通しを示していた。しかし、ロドリゴ氏は5日、記者団に、高齢を理由に「国政の選挙活動の厳しさにはもう耐えられない」として、上院選への出馬断念を表明。市長選への出馬を届け出た。
一方で、ロドリゴ氏が上院選への出馬を引き続き模索しているとの見方もあり、駆け引きは激しさを増している。