モルディブ・マレを拠点とする新興航空会社「ビヨンド(BEOND)」が、2機目の機体を就航させました。同社は「世界初の高級レジャー航空会社」をうたい、斬新な仕様の客室を持ちます。どのようなものなのでしょうか。

全席フルフラット、だと…?

 モルディブ・マレを拠点とする新興航空会社「ビヨンド(BEOND)」が2024年9月、2機目の機体を就航させました。同社は「世界初の高級レジャー航空会社」をうたい、斬新な仕様の客室を持ちます。どのようなものなのでしょうか。


ビヨンドの「エアバスA321」(画像:ビヨンド)。

 同社が用いるのは、エアバスの単通路機「A320ファミリー」です。初号機は胴体が短い「A319」、このたび導入された2号機は胴体延長タイプの「A321」です。

 これらの機体の座席は、横2-2列(A320ファミリーは横3-3列がスタンダード)。全席がイタリア製レザーで作られたフルフラットシート「プレミアムシート」で、A319では44席、A321では68席を搭載しています。各席には、USBポートと電源コンセントを備え、機内で端末をBluetooth接続できるとのこと。

 また、運賃設定によっては自宅からの送迎や専用ラウンジ利用も航空券代に含まれるなど、サービス内容も富裕層向けのものとなっています。なお11月3日マレ発、11月6日ミュンヘン(ドイツ)発の往復航空券を予約した場合、大人1人の運賃は最安でも約50万円(約3446ドル)です。

 現在同社は、マレから中東ドバイを経由し、ミラノ(イタリア)やミュンヘン、チューリッヒ(スイス)などの航空便を運航しています。今後はバンコク(タイ)への就航を計画しているほか、将来の就航候補地として台北やソウル、そして日本(東京・大阪)も公式サイト上で紹介されています。