ヒズボラのナンバー2、イスラエル地上侵攻に「準備できている」

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[ベイルート 30日 ロイター] - レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラのナンバー2、ナイム・カセム氏は、イスラエルが地上侵攻に踏み切った場合、対抗する準備ができているとし、イスラエルは目標を達成できないだろうと述べた。

指導者のナスララ師が28日のイスラエルの空爆で死亡して以来、初めての演説でカセム氏は「われわれはいかなる可能性にも立ち向かうつもりだ。イスラエル軍が地上侵攻を決断した場合も、戦う準備ができている」と述べた。

イスラエルが連日、レバノン南部を中心に激しい攻撃を繰り広げる中、ヒズボラ以外の反イスラエル勢力の要人が殺害されている。

イスラム組織ハマスは30日、レバノンにおける指導者アミン氏がイスラエル軍の空爆で死亡したと発表した。レバノン南部ティールのパレスチナ人難民キャンプにある住居を狙った攻撃で妻や子どもとともに死亡したという。

イスラエルはヒズボラが主に活動するレバノン南部とベイルートの南部郊外を攻撃してきたが、30日は首都ベイルートのコラ地区を攻撃。パレスチナ解放人民戦線(PFLP)は、この攻撃で指導者3人が死亡したと明らかにした。

イスラエルは29日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派のミサイル攻撃への報復として、イエメンのホデイダ港などフーシ派拠点を空爆したと発表した。イエメン当局によると、ホデイダ港では少なくとも4人死亡し、29人が負傷した。

イラン外務省のキャンアニ報道官は30日、ナスララ師らが殺害されたことについて、イスラエルの「犯罪行為」をうやむやにすることはないと述べた。