イスラエル軍、ベイルート市内を初めて攻撃 南西部で爆発音

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[ベイルート 30日 ロイター] - イスラエル軍は30日、レバノンの首都ベイルート市内を初めて攻撃した。ロイター記者は、市南西部の集合住宅の上階が攻撃された際に爆発音が鳴り、煙が上がるのを確認した。

ロイター記者によると、レバノンの首都コラ地区の集合住宅の上階が攻撃されたという。

治安当局筋はロイターに対し、少なくとも2人が死亡したと語った。イスラエル軍は現時点でコメントを出していない。

イスラエルは主にイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラが活動の大半を行っているレバノン南部とベイルートの南部郊外を攻撃している。

この日の攻撃はベイルート市内への初の攻撃とみられる。近隣住民によると、イスラエルの爆撃から避難してきたレバノン南部に住むシリア人は近くの橋の下で何日も寝泊まりしていたという。

レバノン保健省によると、過去2週間で1000人以上のレバノン人が死亡し、6000人が負傷した。民間人犠牲者の具体的な数は明らかになっていない。政府によると、人口の5分の1に相当する100万人が家を追われている。