米オラクルはこのほど、Java 23の提供開始を発表した。同リリースでは、開発者の生産性を向上させる12のJDK Enhancement Proposalsを提供するほか、Java Management Service 9.0とGraal JITコンパイラが、Javaアプリケーションの管理およびピークパフォーマンスの向上を支援する。



○Project Amberの言語機能

Project Amberの言語機能としては、開発者が直面するプリミティブ型に関する制約を緩和する、パターン・マッチング、instanceof、switchがプレビューで公開された。

また、モジュール・インポート宣言がプレビューで公開された。これにより、インポート・コードをモジュール自体に配置する必要がなくなり、モジュールがエクスポートしたすべてのパッケージを迅速かつ簡単にインポートできるようになる。

○ライブラリ

ライブラリに関しては、 Class-File APIが第2プレビューとなり、Javaクラス・ファイルの解析、生成、変換のための標準APIを提供することで、開発者の生産性向上を支援する。

Stream Gatherersが第2プレビューとなり、Stream API の機能を拡張してカスタムの中間操作に対応することで、開発者の生産性を向上させる。

○OCIにもたらすメリット

OCIはJava 23に対応しており、「Oracle Java SE」、「Oracle GraalVM」、「Java SE Subscription Enterprise Performance Pack」は、OCI上で追加の費用を支払うことなく利用できる。

「Oracle Java Universal SE Subscription」は従量制のサポートサービス。Javaポートフォリオ全体のトリアージ・サポートを含むサポート、「Oracle GraalVM」へのアクセス、「Java SE Subscription Enterprise Performance Pack」、JMSの先進機能へのアクセス、ビジネスのペースに合わせたアップグレードの柔軟性を提供する。

さらに、Oracle CloudWorldでは、「Oracle Code Assist」をまずJava向けに最適化することが発表された。「Oracle Code Assist」は、Javaアプリケーションの構築を容易にするAIコード・コンパニオン。OCI上で稼働する「Oracle Code Assist」サービスは、C、C++、Go、JavaScript、PL/SQL、Python、Ruby、Rustにも対応する予定。