購入して約1年の自転車ですが、ブレーキをかけると「キーキー」鳴ります。まだ使える気はしますが、修理やメンテナンスが必要でしょうか?

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自転車のブレーキをかけようとしたときに、「キーキー」と鳴くような音がすることがあります。このような現象が起きる原因として、ブレーキに使うゴムやリムの問題が考えられます。 ささいな問題であれば比較的シンプルな方法で解決できることもあり、自分で対処できるかもしれません。本記事では、ブレーキが鳴るときの原因と対処法について解説します。

自転車のブレーキが「キーキー」と鳴る原因

自転車のブレーキがキーキー鳴る場合、汚れや、タイヤのリム(車輪の金属部分)を挟むゴム(ブレーキシュー)が原因であることがあります。
自転車は車輪が回転して進み、リムを両側からブレーキシューで挟み込むことで摩擦が働き減速する仕組みです。
しかしリムが汚れているとブレーキが鳴ってしまうことがあるようです。特にリムがアルミ製の場合、ステンレス製のリムと比べて摩耗が早いため、キーキー鳴ることが多くあります。
ブレーキシューの状態に問題がある可能性もあります。ブレーキシューはゴム製であり、使用するにつれ摩耗しますが、そのせいでリムとの接触の仕方に影響が出る場合が少なくありません。
具体的には、ブレーキシューの後方(乗っている人から見て手前)だけにリムとの摩擦が集中してしまうことが問題です。この場合、ブレーキシュー全体がしっかり接触せず、キーキー鳴ってしまうことがあります。
 

ブレーキが「キーキー」鳴るときの対策

ブレーキをかけたときにキーキー鳴る場合は、リムとブレーキシューのメンテナンスを行うことで解決するかもしれません。パナソニック株式会社「よくあるご質問」内にあるメンテナンス方法を基に、具体的な対策をご紹介します。
なおここではブレーキシューで挟み込むタイプの自転車を例に対策をご紹介しますが、自転車によっては専用グリスの充塡(じゅうてん)が必要な場合もあります。その場合は取扱説明書を読んだり、購入した販売店に相談したりするといいでしょう。
 

リムの清掃をする

前述の通り、リムが汚れているとキーキー鳴る場合があるため、丁寧にクリーニングしてみましょう。リムを一周、固く絞った布などを使って磨きます。スポークを挟んで左右両方の面をきれいにします。
注意点として、水気がつくとさびの原因となるおそれがあるため、しっかり拭き取りましょう。
 

ブレーキシューのメンテナンスをする

リムをきれいにしても解決しないなら、ブレーキシューの角度を調整しましょう。具体的には、ブレーキシューの前方から後方にかけて、少しリムから遠ざけるように調整します。イメージとしては「八」の字のようにセッティングします。
このように調整すると、リムと接触したときに前方が最初に当たり、そこから後方にかけて少しずつ接触していくため、キーキー鳴きにくくなるでしょう。
 

ブレーキの調整を自転車専門店に頼むといくらかかる?

「リムの清掃はできそうだけれどブレーキシューの調整はよく分からない」など、プロに作業を依頼したいと思う場合があるかもしれません。その場合は自転車を購入した販売店や修理店などに依頼できます。
修理・調整費用は店舗によって異なりますが、おおむね700円前後で引き受けてもらえるようです。またブレーキシューの交換は1000円前後を見ておくといいでしょう。
 

保証期間内であれば修理・交換費用がかからないケースもある

購入した自転車がメーカー保証の対象になっている場合は、修理費用がかからないケースもあるため確認しましょう。
保証期間はメーカーや部品によって異なりますが、購入から1年~3年が目安です。そのため、購入から1年ほどの自転車であれば、無料で修理できる可能性があります。
ただし、メーカー保証を受けるためには「利用方法に過失がないこと」や「部品の劣化などの保証対象外の不具合でないこと」など、いくつか条件があります。そのため、まずは購入した店舗に問い合わせてみるのがいいでしょう。
 

ブレーキが鳴る理由はリムやブレーキシューの問題である可能性が高い

ブレーキがキーキー鳴る場合は、リムやブレーキシューの問題を疑ってみましょう。リムを清掃し、ブレーキシューの調整をすることで解決するかもしれません。
ただしブレーキシューでリムを挟み込むタイプではない自転車の場合、別の対策が必要な可能性があります。販売店や修理店に相談して原因を確かめるようおすすめします。
 

出典

パナソニック株式会社 よくあるご質問 Q:ブレーキを掛けた際、ガーガー、ゴーゴー、キーキー等、音が鳴るのですが修理できますか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー