Photo by John Pratt

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伝説的なロックバンド、KISSの伝記映画『Shout It Out Loud(原題)』の監督として、『チャーリーズ・エンジェル』(2000)『ターミネーター4』(2009)でメガホンをとったマックGが交渉中だと分かった。米が報じている。

マックGとの交渉は最終段階にあるという。『ジェントルメン』(2019)『マイル22』(2018)などを手がけたSTX Entertainmentが製作する。

本企画『Shout It Out Loud』はもともと2021年にでがスタートしていたもので、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2017)『マレフィセント2』(2019)などで知られるヨハヒム・ローニングが監督に決定していた。この度、マックGとともに企画の立て直しが行われているものと考えられる。

これまでにマックGは上述の作品のほか、ロマンチック・コメディ映画『Black & White/ブラック&ホワイト』(2012)やサスペンス・アクション映画『ラストミッション』(2014)をはじめ、人気ロックバンド、シュガー・レイの大ヒット曲「Fly」やスマッシュ・マウスの「All Star」など、数多くのミュージックビデオも監督している。STXとライオンズゲートは、音楽界で経歴を持つマックGを理想的なチョイスだと考えているとのこと。

1973年にニューヨークで結成されたKISSは、バンドの代表曲として知られる「Rock and Roll All Nite」が収録されたアルバム『Alive!』の世界的な大ヒットで人気を不動のものに。2014年にロックの殿堂入りを果たしたバンドは、4年間にわたるワールドツアー「End of the Road」を、2023年12月にニューヨークで開催されたライブで幕を閉じて正式に引退した。

Netflix版はKISSのライブシーンを中心に、リーダーのジーン・シモンズとポール・スタンレーの友情を悪ガキ時代までさかのぼり、エース・フレーリー(ギター)とピーター・クリス(ドラム)との出会いやバンドの結成を描くとされていた。

STX版の概要について詳細は不明だが、最新の草稿は、新鋭オーレ・サンダースが手掛けた脚本を下敷きに、『シャザム!』(2019)などのダーレン・レムケが執筆中。初稿は、Netflix版に携わっていた『ボーン・アイデンティティー』(2002)のウィリアム・ブレイク・ヘロンが担当した。STXはライオンズゲートと世界配給・共同出資について協議中だと伝えられているが、スタジオはコメントを控えている。

マックGとの交渉が成立した場合、彼のプロデュース・パートナーであるメアリー・ヴィオラが参加。その他の製作陣には、メンバーのシモンズ&スタンレー、『大脱出』シリーズのマーク・キャントン、『ドラムライン』(2002)のジョディ・ガーソン、音楽ドキュメンタリー映画『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』(2021)などのデヴィッド・ブラックマンが名を連ねる。

現在、キャスティングが進行中だと伝えられており、STXは2025年第2四半期の製作開始を目指している。

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