シティ、第3四半期の投資銀手数料収入は20%増見通し=CFO

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Tatiana Bautzer Manya Saini

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米金融大手シティグループのマーク・メーソン最高財務責任者(CFO)は9日の投資家向け会議で、第3・四半期の投資銀行部門の手数料収入が前年同期比20%増加するとの見通しを示した。

債券資本市場と企業合併・買収(M&A)で全般的に取引が上向いていることが理由としている。

一方でメーソン氏は、昨年10%増加した市場関連の収入は約4%落ち込む公算が大きいと予想した。

クレジットカード事業では、特に信用スコアが低めの顧客の決済件数が減少し始めていると指摘。信用スコアが高めの顧客は支出を増やしており、消費行動が二分化していると述べた。

7月にデータ管理の不備を巡る対策が不十分として規制当局から1億3600万ドルの制裁金を科された問題について、メーソン氏は、データ分野には特に注意を払っていると強調した上で、対策完了に必要な人員を確保するために当局が要求した計画を遂行しているところだと説明した。