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「恋は盲目」と言うように、恋愛中は冷静な判断をすることが難しいようです。周りの結婚ラッシュに焦った莉子さん(仮名・29歳)は「ずっと気になっていた男性にアプローチするも、相手(憲一さん・仮名・39歳)が既婚者だと知りながら交際してしまった」と語ります。
◆好意を抱いていた男性にアプローチ

「30歳を目前にして、周りの友人たちが次々結婚していくのをただ見ているしかありませんでした。その虚しさから『私も幸せになりたい』という思いが募るものの、もう数年彼氏すらいなくて。職場で時々顔を合わせる取引先の憲一さんにひそかに好意を持っていたので、彼を思い切ってランチに誘うことにしたんです。行動しないことには何も始まらないので、ようやく重い腰を上げることにしました」

そんな莉子さんからの誘いを憲一さんは笑顔で受け入れてくれたのだとか。

「あまり彼のことを知らなかったので、とりあえずいろいろと質問することにしました。まず『憲一さんは話が面白いから、女性にすごくモテるんじゃないですか?』と彼女がいるかどうか探りを入れてみたんです。

すると『いや、そんなことないですよ』『それに僕には妻(桜さん・仮名・35歳)がいますから』と彼から意外な言葉が返ってきました。交際相手はいるかもしれないと覚悟していたものの、まさか憲一さんが既婚者だとは思ってもみなくて。一瞬、私は頭が真っ白に……でも、二人で楽しく会話をしているうちに『妻から憲一さんを奪えば、私も彼とゴールインできるのでは』と考えるようになりました」

「もっと憲一さんと距離を縮めたい」と思った莉子さんは、帰り際に彼とLINEの交換をしたと言います。

「それからというもの、私は毎日彼と連絡を取り合うようになりました。『今日もお互いお仕事頑張りましょう』『お疲れ様でした、気をつけて帰ってくださいね』とあいさつ代わりのLINEを送信して。さらに『馬の合わない同僚とどう付き合えばいいか』と悩みを相談し、アドバイスをもらったりしたのです。彼を絶対的に信頼しているとさりげなくアピール。やがて仕事帰りに会っては、憲一さんと居酒屋で語り合うまでの仲になりました」

この時「なんとなく彼は私の気持ちに気づいていたのではないか」と莉子さんは振り返ります。

「私から『周りがみんな結婚して、自分だけ取り残されたようで寂しい』と本音が口をついて出ると、彼は『僕で良かったら、莉子さんのそばにいますよ』とにっこりほほ笑んでくれたのです。そこから居酒屋を出てラブホへ直行し、私たちは不倫関係になりました」

◆意中の人と不倫に溺れる日々

二人は周りに不貞がバレぬよう対策を徹底していたそう。

「マスクや帽子を使って変装して、ラブホへは一人ずつ出入りするようにしていました。平日は仕事帰りに憲一さんとカラダを重ねて……。週末になると彼は『休日出勤』と妻に嘘をついて、ラブホにやって来ては逢瀬を重ねていたという感じです」

一見順調に見えた二人の不倫。しかし、ここへ来て急に雲行きが怪しくなったのだとか。

「時間が経つにつれて、憲一さんからの連絡が減っていきました。たまにLINEが届いたかと思ったら『明日の13時、いつものラブホで』と一方的なメッセージが送られてくるだけ……。彼は私とカラダを重ねると、すぐにその場から立ち去るようになったのです。憲一さんの冷たい態度に不満を抱いていたけれど、惚れた弱みもあって、私は彼に強く意見することができませんでした」

その日、莉子さんは気晴らしをするためラブホ帰りにショッピングモールへ買い物に行ったと言います。

「帰宅途中に、憲一さんが見知らぬ女性とラブホから出てくるのを目撃して……。浮気を確信した私が詰め寄ると、彼は『君の他にもお付き合いしている女性がいるんだ』と開き直って『バレたのなら仕方ない、今日で不倫関係は終わりにしよう』と別れを告げてきたのです。憲一さんがラブホのはしごをしているなんて思ってもみなかったので、私は相当なショックを受けました」