Photo: Artem Golub

画面が大きくなると、ゲームにも使いたくなりますよね。

スマートフォンとブルートゥース接続するGameSir G8+コントローラーは、大きめのデバイスにグリップを追加できる上に比較的安価ですが、ファームウェアが物足りないところが否めないです。

GameSir G8+は米アマゾンで79.95ドル(約1万1500円/日本では未発売)で販売されており、幅215ミリまでの端末に対応しているため、iPad Miniならケース付きでも使えます。ブルートゥース対応のためデバイスに関わらず使えますし、ボタンから筐体まで、全体的に良い質感でもあります。

公式のプレステやXboxコントローラーのかわりにはなりませんが、安っぽいプラスチックっぽさもありません。

GameSir G8+ Bluetooth

これはなに?:タブレットやスマホを間に挟めるゲーム用グリップ

価格:79.95ドル (約1万1500円/日本では未発売)

いいところ:お手ごろ価格、グリップもいい

イマイチなところ:ファームウェアのトラブル、無線接続のみ

使いやすいとは言いにくい

しかし良いニュースづくしなのもここまで。GameSir G8+を接続して『Call of Dutyモバイル』をiPad Mini上でプレイすると、最初はスムーズだったものの、数分も立つと左ジョイスティックが上に押した状態で固まってしまいました。的を正確に狙うことはできたものの、後ろ向きにしか動けないのはマイナス点としか言えません。

iPad Miniとの接続を解除し、端末を削除したうえで再度接続することで問題を解決しようとしたものの、今度はすぐに下に押した状態で固まってしまい、普通にコントローラーを使うことができませんでした。

ゲームの問題かと思いXboxアプリを通じたストリーミングゲームも試してみましたが、同じく下に固まった状態で動きません。

GameSirはG8+を修理のために分解しやすく設計しており、予備の部品も同梱されていましたが、ハードウェアの問題ではありませんでした。また、ファームウェアも確認してみましたが、キチンと最新版がインストールされていました。

次に、PlayStation Remoteアプリを通じてPS5上でのゲームプレイを試してみました。

『エルデンリング』をプレイしてみると、コントローラー自体は正常に機能したものの、ボタンが入れ替わってしまい、GameSirアプリで確認しても修正する機能はありませんでした。

また、別のテストで『Call of Dutyモバイル』をプレイしているときには、ゲームパッドが接続されているとのメッセージが画面上に何回も出てきました。普通であれば1回だけ表示されるため、もしかしたらブルートゥース接続の問題かもしれませんが、G8+で問題を特定するのは難しいでしょう。

有線接続させてくれ

ここまでファームウェア系の問題を上げてきましたが、ハードウェアにも問題があります。ブルートゥースで無線接続できるのは良いことですが、有線接続ができないのもネックです。

タブレットはG8+よりも大きいため、コントローラーに挟んだ状態では上下にタブレットが飛び出ます。タブレットがなにかに引っかかるとコントローラーからずれることになりますが、有線コネクタで接続できていればこの問題は解決できます。

結論

G8+には欲しい機能が十分詰め込まれていて、79.99ドルと言う値段を考えると、コントローラーの質感やバッテリーの持ちは文句なし。

しかし、ファームウェアの問題を考えるとおすすめはできません。ファームウェアが修正されるまで、買うのは「待ち」とするのが良いでしょう。

GameSir G8 Galileo Type-C 有線ゲームコントローラー
10,164円
Amazonで見る
PR