ジェシー

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 熱愛コメントから一転、渦中の当事者が平謝りする事態となった。女優・綾瀬はるか(39)の交際相手として報じられた男性アイドル。その発言が大炎上中なのである。そこには“ジャニーズの呪縛”から解き放たれた影響が垣間見えるという。

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 ことの発端は、綾瀬とアイドルグループ「SixTONES(ストーンズ)」のジェシー(28)が真剣交際中と報じた「女性セブン」の記事だった。当のジェシーが〈プライベートはお任せください! 仲良くさせていただいております。ズドン〉とコメントしたことが、ファンの間で物議を醸しているのだ。

 7月24日、同誌のスクープが速報の形でネットに配信。同じ日にジェシー本人も公式ブログで、〈とにかく全力でやるだけ!!!!!〉と意味深なコメントを投稿。綾瀬との交際には触れない形だったが、件のコメントと同様、ライブなどでファンたちとの“合言葉”代わりに使っている〈ズドン〉というフレーズで締めくくった。

ジェシー

ファンからはブーイングの嵐

 一連の「ジェシー発言」に対して、一部のファンは、

〈コメントふざけすぎ〉

〈熱愛報道のコメントで「ズドン」を使うとかありえない〉

〈もうコンサートの度に「ズドン」と聞けば熱愛を思い出す。トラウマだ〉

 などとネットに書き込み、ブーイングの嵐が起きた。

 さすがにジェシーもお惚気(のろけ)が過ぎたと思ったのか。

 翌25日の公式ブログで、

〈この度はブログでの発言にて、誤解を生じさせてしまい申し訳ございませんでした〉

 と謝罪に追い込まれたのである。

過剰な反応が起きた理由

 アメリカ人の父と日本人の母を持つジェシーは、故・ジャニー喜多川氏に見いだされて10代で旧ジャニーズ事務所に入所。今年になって独立、個人事務所を開設したばかりだった。

「なぜ、ここまで過剰な反応が起きたかといえば、ファンたちは新曲やコンサートのたびに多額のお金をつぎ込み、自分たちが“ここまで育ててきた”という母性にも似た感情を強く持っているからです」

 そう指摘するのは、放送作家でコラムニストの山田美保子氏だ。

「ジェシーが籍を置くアイドルグループは、旧ジャニーズ事務所の中でもデビューまで時間がかかったほうで、無名時代からファンが支えてきた過去があります。それが来年でCDデビュー5周年、結成10周年。つまりはメモリアルイヤーに向けてファンたちが応援していこうといった矢先に、ジェシーは個人事務所を設立。その直後、今回のような熱愛報道が出て、おまけに軽い調子のコメントを出されてしまえば、ファンとしても逆なでされた気持ちになったのは理解できます」(同)

“疑似恋愛”

 そもそも旧ジャニーズ事務所が健在なら、交際報道に対して所属アイドル本人がコメントすること自体、稀有(けう)なことだったとして山田氏は続けて話す。

「男性アイドルと女性ファンの間に“擬似恋愛”を生じさせることで、旧ジャニーズ事務所はファンを増やしてきました。ジェシーはそこから自由になったとはいえ、もう少しファンの気持ちに配慮した発言をしてもよかったと思います。さすがに綾瀬さんの年齢を考えて“結婚まで待ったなし”と覚悟し、ショックを受けているファンも多かったはずですから」

 長きにわたって男女交際や結婚がタブーとされてきた“王国”の終焉(しゅうえん)。それを象徴する炎上騒動ともいえよう。

「週刊新潮」2024年8月8日号 掲載