北朝鮮サポーターの行動に反響【写真:ロイター】

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元日本代表DF栗原氏は「しっかりしている」と評価

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)代表は3月21日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で日本代表と対戦し、0-1で敗れた。

 そのなかで、国立競技場に詰めかけた3000人以上の北朝鮮サポーターは、試合前と試合後に日本代表へ拍手を送る場面があり、日本代表OB栗原勇蔵氏は「素晴らしいマナー」と称えている。

 北朝鮮はイタリア1部ユベントス所属歴を持つFWハン・グァンソンらをスタメンに送り込んだが、前半2分にMF田中碧に被弾。その後はフィジカルの強さを武器に、後半には日本と同じシュート5本を放つなど相手ゴールに迫ったが、得点を奪えずに0-1で敗れた。

 そのなかで、国立競技場に駆け付けたとされる3000人以上の北朝鮮サポーターの振る舞いにスポットライトが当てられている。

 キックオフ前に日本代表の選手が紹介される際には、北朝鮮サポーターから拍手が巻き起こり、敗戦後に場内一周で目の前にやってきた日本代表の面々にも拍手を送り、プレーを称えた。

 2011年11月15日に平壌で開催されたブラジルW杯アジア3次予選北朝鮮戦に出場していた日本代表OB栗原氏は、「過去の歴史的な背景や振る舞いから偏見を持たれがちですが、しっかりしているというか、マナーが良くなっている気がします。自分たちが応援する代表チームが負けて複雑な気持ちもあるでしょうが、試合後に相手を称えられるのは素晴らしいですね」と、北朝鮮サポーターの行動に感心していた。(FOOTBALL ZONE編集部)