札幌記念を圧勝したプログノーシスと川田騎手(撮影:高橋正和)

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 札幌記念を4馬身差で圧勝したプログノーシス(牡5、栗東・中内田充正厩舎)が、天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)でGI初制覇を狙う。

 プログノーシスは父ディープインパクト、母ヴェルダ、母オブザーヴァトリーの血統。ここまで10戦6勝。デビューから休み休みのローテーションではあったが、昨春に5戦4勝でオープン昇級を決める。その後、カシオペアSが2着、中日新聞杯が4着と取りこぼしたが、今春の金鯱賞で待望の重賞初制覇を果たした。

 続く海外初遠征となったクイーンエリザベス2世Cでは展開不向きの中、しっかりと伸びてロマンチックウォリアーの2着に健闘。そして前走の札幌記念で2つ目の重賞タイトルを手にした。稍重の発表以上に馬場が悪化し、実質初体験といえるシチュエーションだったが、後方から内を捲る川田将雅騎手の好騎乗もあって、2着のトップナイフに4馬身差の圧勝。5歳秋を迎えて完成に近づき、GIに手が届くところまで来ている。

 これまで川田騎手とのコンビでは6戦6勝の勝率100%。前走からコンビ継続となったのは心強い限りだ。待ちに待ったJRA・GI初挑戦。実績では見劣るものの、並み居るGI馬をまとめて面倒みるシーンがあっても決して驚けない。